目次
父が大腿骨頸部を骨折して救急車で運ばれてから1年経ちました。
関連記事:生まれて初めて救急車を呼びました
家の中では杖なしでもウロウロできるようになった父ですが、段差にはすこぶる弱い。骨折する前からすでにすり足気味ではありましたが、骨折してからの方がすり足度は増しています。
今回は、父が「2階で寝たい」と言い出したため、階段に手すりをつけようと思い、介護申請をした話です。
ちょっとした段差でもつまづいているのに、階段とか上れるの?と思うでしょうが、上れるんですよこれが。
入院中、杖と手すりで階段の上り下りのリハビリも受けていたので、本来は立って上れるのですが、今は手すりも何もないので、四足歩行で這って上ってます。
危ないので上らないように言い聞かせているのですが、家族の誰かが1階のトイレを使っている間に、父が尿意や便意に耐えられなくなり、2階のトイレに行ってしまうことがあります。
小さい家なのにトイレが2つあるので、こういうことになるのです。漏らされるのと転落されるのとどっちがいいかと聞かれれば、漏らされる方がいいです。
当然、上ったら下りないといけないのですが、階段の両サイドの壁に手を突っ張って、斜め体勢で下りてくる。
バランスが悪いので、手が滑ったらそのまま転落します。迎えに行くから人を呼べと言うのだけど、全く聞く気がない。
さらには、2階で寝たいとか言う。
年寄りと言えば、”夜中にトイレに起きる問題” があります。が、先にも述べた通り、うちには2階にもトイレがあるので、2階で寝ることも可能なのです。
骨折するまでは2階で寝ていました。だから、本人は戻りたいのです。1階の方がラクそうに思うのですが、2階で寝る方が落ち着くのでしょう。
大規模リフォームではないとはいえ、手すりを業者につけてもらえばそれなりのお金はかかります。階段の形状や壁の強度によると思いますが、7~10万かそれ以上かかりそうです。
手すりは、柱の種類や位置、壁の強度を確かめてからつける必要があります。パパが日曜大工で設置して、家族が使用中に手すりごと外れて転落して大けがするという事故も多いらしいです。
自分でつければ材料費と工具代だけということになりますが、自分が大工、あるいはDIYが得意という人でなければ、あとあと事故の元なので、お金がかかっても業者に頼みたいところです。
介護保険なら20万円まで補助が受けられるので、数万円で手すりがつけられるはず!
役場で質問したところ、どこに頼んでいいのかわからない場合は、役場で施工業者も紹介してくれるんだそう。それなら詐欺に合う心配もなさそうです。
窓口に行くと、保健師さんが対応してくれました。
「家まで説明に行かせていただきますがどうでしょう?」と言われたので、お願いしました。実際には、説明に行くというのは口実で、本人の様子と意思を確認するためのようでしたが。
パンフレットをもらい、軽い説明を受けて帰宅しました。
母には、「あんたは、いつも突然行動を起こす」と言われましたが、突然ではありません。
母が「○○さん(民生委員さん)に連絡して話を進める」と言うから待っていたのだけど、全く連絡される気配がないため、諦めて自分でやることにしただけです。
認知症や重病などではなく、本人に理解力がある場合は、本人に直接説明してからになるようです。
保健師さんが一通り父に介護保険制度について説明したあと、申請手続きの開始です。
申請書の用紙も持ってきてくれていたので、私が記入して父が署名して申請書の完成です。書き方がわからないところをその場で聞けたのでラクでした。
軽度認知障害の母には荷が重いので、「すべて私がやり取りします!」と宣言し、連絡先は私の携帯番号にしました。無職最強説。
正直に言います。保健師さんはとても親切に丁寧に説明してくれたのに、ゴメンなさい、うちの父は根本的な知識が抜けていましたw
保健師さんが帰ったあと。。。
今のは、役場から派遣されてきた介護保険のセールスマンか?
いやいや、役場の担当の人!身分証見せて自己紹介してくれたやん!
わし、介護保険に入ってないのに、リハビリとか行っていいんか?
え?そこから?年金から徴収されてんの介護保険料!強制加入!
そんなんに入れてくれと頼んだ覚えはない!いつからや?
2000年から。もうかれこれ20年以上。
そんなに昔から…お母ちゃんも払ってるんか?
払ってるよみんな。40歳以上の人は。
ふ~ん…お母ちゃんも払ってるんやったら仕方ない。
母が払っているなら仕方ないという基準がよくわかりませんが、納得したのならそれでいいかと。
どうやら父は、「介護保険に加入すれば、手すりがつけられて、リハビリサービスが受けられる」と理解して署名したらしい。完全な間違いではないけれど。微妙に間違えています。そして。。
その審査とやらに通らんかったら、リハビリは断ってくれ
断らんでも、通らんかったら行かれへんし
もうどうでもよくなってきた(笑)
申請して数日後、私の携帯に電話がかかってきて、調査の日が決まりました。
父には、「強がって、頑張れば出来るとか言わないように」と言い聞かせて、ちょっとドキドキしながら待ちました。
調査は、普段の生活で本人が困っていることや介護の状況などを細かく聞いたり、父の身体の動きを確認したり…みたいな。
家族が同席している方が調査員も助かるそう。
なぜなら、「身体が悪いはずなのに調査の時だけピンピン動ける」とか、「認知症のはずなのに調査の時だけ頭が冴えわたっている」といったことがよくあるからと。
また、誰がどうみても困ってる状態なのに、本人が深刻にとらえていなかったり、プライドが邪魔をしたりして、調査員には「困っていることはない」と言ってしまうとか。
なので、同居している家族がおらず、別居している家族も調査に同席せず、本人だけの聞き取りになると、介護度が低くなりがちだそうです。
状況を確認するために、すごく気をつかいながら色々と質問していました。「失礼なことをお聞きして申し訳ないんですが」と何度も言われました。でも、私は全然失礼だとは思いませんでした。「介護保険の申請なんだから、当然それぐらい聞かれないとむしろ不安」と思っていました。
調査員さんも大変ですね~。
認定調査の結果と主治医意見書などによって審査され、要介護状態区分(非該当、要支援1・2、要介護1~5)が決まるまで1ヶ月ぐらいかかるそうです。
障害者手帳を取得した時もそれぐらい時間がかかりましたので、待つのは仕方ないということで。(審査待ちしてる間に亡くなる高齢者も多そうな気が…)
手応えは悪くはありませんでしたが、子が同居していて、本人がそこそこ元気だと非該当になることがけっこうあるみたいなので、あまり期待せずに待つことにします。
追記:1か月後、介護認定が出ました。2ヶ月後に手すりがつきました。
どもですー。
調査員さんが親切そうな人で良かったですね。
調査でトラブルとかあったら、それはそれで悪夢ですし。。。
真っ当な申請だと思いますが、市の予算とか許容範囲とか色々あるかと思うので、無事、通ることを祈ります。
KYOさん、コメントありがとうございます!
なかには、自己紹介もなく、機械的に聞くだけ聞いて去るみたいな調査員もいるみたいなので、私んちに来た人は丁寧でいい人だったのかと。
会話の流れで何気に聞いてみたところ、町の予算も余裕はないらしいです。なので祈るしかないですね。