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今回は、ドコモの端末で、ドコモと楽天モバイルでデュアルSIMにした話です。
すんなりいっていればブログに書くこともなかったのですが、すんなりいかなかったので書いておくことにしました。1ヶ月前の話なのですが、なんだかんだ調べたり写真を準備したりしていたら今になりました。
内容が長くなり過ぎたので2回に分けて書きます。
なお、トラブルに関しては私の端末の環境で起きたことなので、誰にでも同じトラブルが起こるとは限りませんし、私が行った方法で必ずトラブルが解決するとも限りません。
※ 個人の日記ですので、技術的なことに関して参考程度にしていただければと思います。
では、平和な【前編】スタートです。
先日、6年ぶりにスマホを買い替えたのですが、
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私が買った Galaxy A54 はデュアルSIMに対応しています。eSIMとnanoSIMカードの組み合わせです。
昔々その昔、私はガラケーとWindows Phoneの2台持ちをしていました。さすが変わり者。
OCNモバイルONEのデータ専用SIMを差して、主にMicrosoft Office のデータやPDFを開くのに使っていました。当時は真面目に放送大学の学生をしていて、OneNoteやWordも使ったりしていたので、それなりに活用していたのです。
Windows Phone が普及したらメインにしてもいいとも思っていましたが、全く普及しませんでした。Windows 10 Mobile の発表があった時は「もしや」と思いましたが、最後の打ち上げ花火で、2019年に完全にサポートが終了しました。
すぐに解約してもよかったのですが、SIMの月額基本料が安かったのと、別の端末に差し替えて使うかもしれないという思いから、ずるずる契約を続けていました。
しかし、デュアルSIM対応のAndroidスマホを買ったので、どうせなら違う会社の回線で、通話もできるSIMにしたいと思ったので、OCNモバイルONEを解約しました。
今の私の経済事情を考えると贅沢きわまりないのですが、サブ回線として楽天モバイルを新規で契約してしまいました。
理由は主に4つです
1つ目の理由は「なんか面白そうだと思ったら意味なくてもやってしまう」という性格が災いしています。後の3つの理由は1つ目の理由を正当化するための後付けみたいなものです。
2つ目のメールに関しては、ポイ活目的のメールやらメルマガやらで、Gmailが楽天からのメールに占拠されて、「他のメールが埋もれていて見づらいので、いっそのこと楽天メルマガだけ別のアドレスで受けてしまえ!」と。
3つ目の楽天SPUに関しては、「楽天があからさまに楽天モバイル契約者を優遇している」ので。
4つ目の理由は、「キャリアメールが欲しかった」からです。
最終的には、自分が使うであろう場所が、楽天モバイルが発表しているエリアマップでピンク(通信圏内)になっているのを確認して申し込みました。
地方だし田舎だし、ほんとにつながるかどうかわかりませんでしたが、試してみないとわかりませんので。
MNP(ナンバーポータビリティ)の方が、キャンペーンポイントが多いのですが(9000ポイント)、悲しいかな、私のOCNモバイルONEはデータ専用SIMなので、新規で申し込みました(3000ポイント)
※ キャンペーン内容は様々な種類があり、時期によっても違います。
ドコモがeSIMなので、楽天モバイルはSIMカードを選択しました。楽天モバイルはワンプランだし、楽天証券を使っていると本人確認は秒で通るし、申込みは簡単でした。
唯一悩んだのは、電話番号を3つから選択するところです。電話番号にこだわりはないのでお金を払って希望の番号をもらうことはしませんでした。自動で提供される3つの中から自分が覚えやすそうなものを選択しました。
ゴールデンウィーク中なので時間がかかるかもしれないと思いましたが、全く関係なく申し込んで2日でSIMカードが届きました。
私が持っているドコモのGalaxy A54 は楽天モバイルの対応機種ではありませんが、対応状況を見ると「4Gデータ通信可・通話可・SMS可」となっています。
「電話とSMSが使えるなら、それはもう使えると言っていい」と判断しました。実際に使えるかどうかはやってみないとわからないので、一か八かで申込みました。
ETWS(緊急地震速報等)や110/119通話が「未確認」はいいとして(サブなので)、APN自動設定の「未確認」はどうかな~と思っていました。
APN設定はOCNモバイルONEで経験済みですけど、今回もうまくいくかどうかはわからないので、SIMカードを入れて起動する時はドキドキしました。SIMカードを自動で認識してくれました。
さっそく、自宅や親の携帯にかけてみましたが、つながります。関東の友人とも通話できました。SMSもできました。とりあえず自宅は大丈夫のようです。あとは山奥(母の実家)ですが、これはまだ行っていないのでわかりません。
なお、優先SIMは、初期設定する時でも設定後でも変更できます。がしかし、初期設定時にモバイルデータの優先を楽天SIMにすると酷い目に合うかもしれません。
詳しくは【後編】で書きます。
送られてきたスタートガイドを見ながら、「My 楽天モバイル」と「Rakuten Link」アプリをインストールしてせっせと設定していきました。
言われるがまま進んでいきましたが、「連絡先へのアクセス」はとりあえずやめておきました。あくまでも「メールを受信するための回線・緊急時のための別の通話回線」という位置づけなので、連絡先まで必要ないかと思いまして。
今後、新電話番号を使う機会が増えたりすれば、やっぱり連絡先を同期しておこうとなるかもしれませんが、まずは連絡先は同期せずにスタートです。
使い勝手が悪いという噂は知っていました。けっこうクソミソに言われているRakuten Link ですが、私個人の感想は「微妙だけどそんなに悪くはない」です。
現状はデメリットを取り上げられることの方が目立っていますが、それだけ期待して使っている人が多いということでもあるのかなと思います。
まず、発信について。
相手がRakuten Linkを使っていなくても、こちらがRakuten Linkでかければ無料通話できるということで、なかなか良さそうと思ったのですが、問題は
今のご時勢、個人で非通知の電話に出る人は、うっかり出てしまったとか、暇だったから出てみたとか、超オープンマインドとか…
楽天モバイル公式サイトのFAQに載っていた解決策は
確かに、私の環境でも、通話とモバイルデータの優先SIMを楽天に切り替えて、Wi-Fiを切っておけば電話番号を通知できます。
ただ、楽天モバイルがメインの人なら、Wi-Fiを切るぐらいで済みますが、デュアルSIMで他社回線メインの人はそうもいきません。無料通話をする時だけWi-Fiを切ってSIMを切り替えて…はちょっと面倒です。
総務省調査によると、楽天モバイルの市場占有率は2.6%(2024年3月公表)です。電波圏が拡大して契約数も伸びているとはいえ、屋内で電波が弱いなどメインで使うにはちょっと心許ないです。
この市場占有率で「他社SIM優先・Wi-Fiでは発信者番号を通知できません」は強気すぎない?使わせる気がない?
そこは「Rakuten Linkアプリで発信する場合はいかなる場合も発信者番号を通知します」ぐらいであってほしいところです。
次に、着信について。
Androidの場合、Rakuten Linkにログインしていれば強制的にRakuten Linkに着信します。問題は
発信は自分でアプリを使わない選択ができますが、着信はどうしようもありません。「いかなる場合もRkuten Linkを使っていただきます」はこれまた強気すぎない?
そしてさらに、Rakuten Linkに着信する場合、番号非通知でかかってきた電話や登録した迷惑電話番号を拒否することができないというのは、今のご時勢では怖いことです。認知機能が低下している高齢者が詐欺に合いそうです。
Rakuten Linkに着信させないためには
などが一般的とのことですが、「一番確実なのはアプリをアンインストールすること」と言われているのがなんとも悲しい現状です。
ところで、まだたいして楽天モバイルを使っていない私がなぜこの問題に気づいたかというと、開通して数日後、夜中に非通知で延々と着信音を鳴らされたことがあったからです。ちょうど「スリランカからの謎の着信が相次ぐ」のニュースが話題になっていた時です。
今後もこういうことがあるかもしれないなと思って調べたら「Rakuten Linkには着信拒否設定がない」と出てきて、「なんじゃそら」となりました。
3大キャリアに続いて電話会社を名乗るなら、通話品質と着信拒否設定の問題はなんとかすべきだと思います。
Rakuten Link は、RCS(Rich Communication Services)ですが、3大キャリアが採用している+メッセージとは違うRCSです。
楽天モバイルだけ独自路線なので、同じRCSでもキャッチボールがうまくいきません。
Rakuten Linkは+メッセージ非対応なので、楽天端末だとGoogleストアにアプリが表示されないと思いますが、私はドコモ端末で+メッセージアプリがインストールされているので実験してみました(※ 両者Android、相手は+メッセージで返信しています)
+メッセージアプリの設定をSMSに切り替えれば、楽天SIMの電話番号でSMSを送信することが可能です。デュアルSIMだと送信のたびにSIMを選択するという作業が生じて面倒ですが、送信に使えます。
しかし、受信に問題があります。
自分の端末にRakuten Linkがインストールされていなければ、相手からの返事は+メッセージアプリに戻ってきますが、楽天モバイルを契約した人の多くはRakuten Linkをインストールしているので、+メッセージを使ってメッセージを送信しても、Rakuten Linkに返事が戻ってきます。
Rakuten Link をインストールしているなら、素直にRakuten Linkを使う(4回目のパターン)のが無難です。
ちなみに、端末のメッセージの優先SIMがドコモだと、楽天電話番号宛のSMS認証コードや楽天モバイルからのSMSのお知らせも+メッセージアプリに届きます。
RCSではなくSMSだから優先SIMの方に届くのだと理解はできますが、「Rakuten Linkがあるのにこっちに来るんだ~」とは思います。
シンプルなメーラーで、普通に使えます。ただ残念なことが…
普通に使う分には1ギガで十分ですが、Gmailみたいな感覚で使うと受信できなくなるのでこまめに消しましょうということですね。それでも一括削除とゴミ箱を空にする機能ぐらいは欲しいですが。
一方で、迷惑メールに対しては、ほどよく優秀です
Gmailでは楽天メルマガはにプロモーションに入ります。Gmailには自動で迷惑メールを振り分けてくれる機能が備わっていますが、楽天グループは悪徳業者ではないため迷惑メールフォルダに入りません。自動フィルターが優秀すぎるのです。
手動でフィルターを作成して迷惑メールフォルダに振り分けるのは骨が折れます。
しかし楽メールは、自社のメールを迷惑メールフォルダーに入れてくれと言わんばかりの「らくらく自虐フィルター付き」です。「迷惑メールっぽいやつはぜんぶ迷惑メールフォルダに放り込んでくれ」というざっくりタイプの人にピッタリです。
楽天のメルマガは1ヶ月で800件以上来ます。テロとかSPAMとか言われるのも当然です。その多くがクリックで1ポイントもらえるメールですが、ポイントがもらえる条件があって、実際にポイントをもらえるのはほんの一部です。
配信を停止しても、何かにエントリーすれば復活、買い物をしてメルマガのチェックを外し忘れても復活…と、ゾンビのように復活するので配信停止を諦めました。
今は気休めに週に2日、5、6件ずつクリックしています。毎月50ポイントぐらいなので7%ぐらい?(まじめにやっていないので最高どれぐらいもらえるのかはわかりません)
とりあえずトグルスイッチを全部ONにしておけば、楽天メルマガは迷惑メールフォルダに入り、30日後に自動削除されます。「今すぐ空にする」機能もあります。
この仕様であれば、楽天メルマガ受信用という私の目的は十分に果たせそうです。
ただし、楽天市場の店舗からや金融系(銀行・証券・カードなど)からの通知メールも迷惑メールフォルダに入ってしまうので、店舗からの注文確定メール等は自分で気をつけたり、“迷惑メールではない” の報告をしたり、金融系の入出金メールはGmailと両方で受けることにしたりしました。
と、ここまでは順調でした。なんだかんだいって平和でした。
ところがどっこい、ドコモ側がおかしくなっていて…
つづきは次回、私が酷い目にあっている様子をお楽しみください。
関連記事:ドコモと楽天モバイルでデュアルSIMにしてみた【後編】