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介護保険を申請して階段に手すりをつけた話③

介護

Last Updated on 2023年10月7日 by ぞん

本格的に介護サービス利用開始です

先日、介護保険を申請し、介護認定「要支援1」が出ました。

関連記事介護保険を申請して階段に手すりをつけた話①

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介護サービスの契約をし、住宅改修の話を進めつつ、

父を、週1回、半日型のリハビリデイサービスに行かせることになりました

内弁慶の父は、行きたい気持ちと行きたくない気持ちが入り混じった様子でしたが、体験リハビリに行かせてもらったところ、ご機嫌で帰ってきました。

父の性格では、休憩の多い一日型のゆったりしたリハビリより、休憩の少ない半日型の少しハードなリハビリの方が向いているようです。

というわけで、体験した数日後、ケアマネさんとデイサービス施設の介護員さんが家に来てくれて、リハビリ施設と契約を結びました。

通所用の運動靴と上履きを買いました

父は足のサイズが24センチしかないため、メンズでは靴が見つからず、男女兼用で探すしかないです。

まず通所用を。家の下駄箱から出てきただいぶ昔に買ったのであろう運動靴は紐だったので、新たに買いました。車に乗っけられて行って帰ってくるのだから、値段の高いものはいらないけれど、全く歩かないわけではないので、ちゃんとした靴がいるだろうと。

男女兼用22.5から28.0センチまでサイズがあります。前ファスナーで脱ぎ履きしやすく、ファスナーの取っ手が丸くてつかみやすいので、不器用な父でも問題なしです。

施設では上履きなので用意してくださいと言われました。術後の機能回復のための医療リハビリとは違いフィットネスなので、ある程度ガッチリしたものをと言われました。父に聞くと、「輪っかに足を通したりするから、ゴツゴツしたのは困る」と言われたので、大人の上履きというのを買ってみました。

日本人で履いたことない人いるのか?というぐらいの老舗のムーンスターです。シリーズが01~04まであり、スリッポン(01・03)と面ファスナー(02・04)です。03と04は合皮でオフィスや病院で働く人に良さそうな感じでした。父の要望により01を買いました。

こちらも男女兼用21.0から28.0センチまでサイズがあります。ただし、サイズについては注意が必要です 大勢の人がレビューで書いてある通り、サイズが実際より大きいです。うちの父は普段24センチですが、レビューに従ってワンサイズ小さい23センチを購入して正解でした。

手すりが設置されました

介護保険の相談のために役場の窓口へ行ってからちょうど2ヶ月で、ついに手すりがつきました。

工事は2時間ほどで終わりました。

2階のトイレ、階段、1階のトイレ、浴室の4カ所です。

トイレは、1階も2階も、座った時にトイレットペーパーが左側にあるので、座って右側の壁に手すりがつきました。2階は内開きのドアなので、ギリギリ当たらないように取りつけられています。

福祉住環境的には、トイレのドアが内開きなのも、2階のトイレを出ると真正面が階段の降り口というのも良くないのですが、せめてもの安全性で、階段の手すりは2階トイレの入り口まで続いています

手すり_階段1

階段が折れて2階に到達するので、手すりも階段に沿って曲がって設置されています。手すりの折れ曲がり部分には継ぎ手があって、手すりが途中で途切れないようになっています。

手すりを受けている中間部材はL字型で、手を持ち替える時に指が引っかかりにくくなっています。そして、手すりの端部は丸めながら壁に固定するブラケットがついていて、服の袖などが引っかからないようになっています。

手すりの棒は、ポリウレタン塗装のグロス仕上げでピカピカです。手に吸い付くような感じで握り心地がいいです。ただ、ポリウレタンは経年劣化するので10年以上経つとどうなってるかな~というのはあります。

なお、手すりの棒は、ディンプル付きではなく普通のフラットの丸棒です。というのも、父が「指がひっかかる手すりは好かん。ボコボコは邪魔」と言い、母が「掃除するのに拭きにくいから嫌」とか言うからです。この両親のテンションでディンプル付きはないなと。世の中は「ディンプルしか勝たん」なのに、なぜかうちの両親には全く響かず。

浴室の手すりの棒は、軟質樹脂加工で、裏側波型形状です。濡れた手で握っても滑りにくいです。こちらは一択だったので迷うことはなかったです。

タイル壁に取り付けなので、工事中はドドッドッドドドドッと、すごい音が鳴ってました。壁が崩れてるんじゃないかと思いましたが、何事もなく手すりがついてました。

たかが手すりされど手すりですが、今どきの手すりは、高齢化社会に対応して、細かいところまで色々と配慮されてるのだなと思いました。

現金で支払いました

支払方法は業者によって違うとケアマネさんから聞いていましたが、今回来てもらった業者さんは「振り込みでも現金でもどちらでもいい」とのことでした。

「お金を用意して待っていてくれれば、受け取りに行きます」と言われたので、来てもらうことにしました。

10万弱なのでATMで送金できますが、誤送金してしまわないかドキドキするので出来ればやりたくなくて。

還付金をもらうために事後申請

償還払いなので、一旦全額支払った後で、9割戻してもらうための手続きをしました

ケアマネさんに「工事日は金曜日の午前です」と知らせておいたので、工事日の午後に電話がかかってきたのですが、私は歯医者の駐車場で父を待っていたので、「スイマセン、家にいないんです」と。

父は、リハビリデイサービスに行く水曜日だけは予約を入れてはいけないと、そのことで頭がいっぱいで、手すりの工事日はすっかり忘れていました。

歯医者の予約日と手すりの工事日が同じことに私は気づいていましたが、ケアマネさんからすぐに連絡がくると思っていなかったので、「午後だからいいんじゃね」と思って予約をそのままにしていたのです。というわけで、ケアマネさんには「支払日は来週の火曜日です」と報告し、次週に来てもらうことにしました。

火曜日に建築士さんが集金に来て、領収書のコピーをくれました。そして、30分後にはケアマネさんから電話がかかってきました。

どうやら、業者さんから還付金の申請に必要な領収書や工事完了写真が役場に提出されそれを確認したケアマネさんが還付金の申請手続きのために家に来るという流れだったらしい。

国の補助金がらみの書類の流れは自治体によって違うので、自分で調べて何とかしようなどとは微塵も思いませんでした。

「ケアマネさんに予定を全部言っておけば、きっと誰かが何とかしてくれる」という、清々しい他力本願。

なんとかこれで、3ヶ月後にお金が戻ってきそうです。

介護保険を申請してみての感想

終わってみれば、すんなりいったなという感じです。

役場に相談すれば、なんか勝手に進んでいきましたし、ややこしい書類も向こうの人々(役場の担当者、ケアマネ、施設の担当者、工事業者など)が整えてくれるので、想像していたよりはしんどくなかったです。

一人っ子で独身子なしで無職で同居という、生物的社会的に完全アウトな私は、自動的に「緊急連絡先=主介護者=キーパーソン」となったため、打ち合わせの日程がどんどん決まりました。

おそらく、生物的社会的にセーフな人々は、きょうだい・親戚が多く、まず担当者決めでひともんちゃくあり、そしてさらに、無職じゃないので申請・打ち合わせ・認定調査・契約などの日時の調整にも時間がかかるため、サービス開始日は遅れていくのだろうなと思いました。

介護保険の申請にふんぎりがつかない方へ

親のために介護保険について調べると、「こんな書類が必要、あんな書類が必要、調査に、審査に、こんな契約して、あんな契約して」と色々あって、「面倒くさそう…出来る気しない…きっとまだ親は大丈夫…やっぱ申請やめとこ」となりがちです。

おそらく、一番不安に感じるのは主治医意見書の入手だと思います。しかしこれは、必ずしも自分で医者に依頼しなければならないわけではありません

市町村によって違うかもしれませんが、

先に病院で診察を受けて「介護保険を申請する予定です」と医者に伝えておきます。それから役所に行って「かかりつけ医に介護保険を申請することを伝えています」と言います。すると、役所の担当の人が先生に依頼して主治医意見書をもらってくれます。

あと、複数の病院にかかっている人はどの先生を主治医にしたらいいのか迷うと思いますが、近所の内科医にかかっていてよく行くのであればそこがベストです。介護の直接的原因となった病気の医師でなくてもかまわないのです。うちの父親は整形外科に入院しましたが、かかりつけ医は近所の内科の先生です。

どの科の医師でなければならないという決まりはないので、例えば眼科や皮膚科の先生でもいいということにはなりますが、現実的には断られると思いますし、役所からも「身心を総合的に見れる医師にしてください」と言われると思います。

介護保険は6ヶ月ごとに更新があり、その度に主治医意見書が必要になるので、毎回無理やり先生に頼み込んで書いてもらうような状況は避けるべきです。役所担当者とつながっていて「皆まで言うな」ぐらいの先生に頼むべきです(※更新時に主治医を変更することは可能です)

介護保険の申請では、主治医意見書の入手が第一優先です。大げさに言えば、ここさえクリアすれば、あとは寝てても契約までたどり着きます

第二優先の認定調査もドキドキすると思いますが、これは申請手続きの煩わしさではなく、正しく評価してもらう難しさです。本人が元気なふりをしたり、なんでも「できます」と言ってしまったり。なので、一番大事なのは「家族の同席」なのですが、本人の前であまり否定するのもかわいそうなので、調査員にメモを渡したり。できるだけ状況をわかってもらえる努力はしましょう。(※ 審査結果に対して不服申し立てはできます)

契約書類はたくさんありますが、「説明を受けて、書類にサインする」の繰り返しです。どんなに高齢でも、意思疎通ができる場合は、本人にサインしてもらうのだそうです。その字がたとえ芸能人のサインのようであっても。

本人が不安になって拒否するようなことさえなければ、契約は淡々粛々と進んでいきます。土壇場になって「なんか怪しい、騙されてるんじゃないか、やっぱりイヤだ」などと言い出さないように、本人には「介護保険サービスは怪しい詐欺ではなく、国の事業である」ことをしっかり刷り込んでおきましょう。

あと、お金が絡む契約の場合は、通帳が必要になるのですが、親の通帳がいいです。介護する側のダメージを減らさないと、介護が続けられません。親が認知症の場合は、きょうだい・親戚で通帳のことで揉めそうですけど、介護担当の方が身銭を切らないように頑張ってもらいたいです。

申請は面倒ですが、住宅改修の1割負担はほんとにありがたいです。手すりをつけて91,300円が9,130円になると聞いた時は、衝撃で鼻水が出ました。介護サービスの利用が必要ならば、諦めずに頑張って申請しましょう!

コメント (2)
  1. KYO より:

    今回もとってもためになるお話でしたー。
    ありがとー!!!
    明日は我が身。
    ほんと色々悩ましいですよね>親の介護。

    1. ぞん より:

      KYOさん、ありがとー!そう言ってもらえると嬉しいです。
      役場の人やケアマネさんが、告知を頑張ってるけど、なかなか介護サービスのことが知られないと言ってました。町の広報誌とかに載ってても、なかなか読まないやね。。家族の誰かが頑張らないと、早期診断、早期発見、早期サービス開始って、難しいんだろうなと思います。