Last Updated on 2024年1月22日 by ぞん
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言うだけ番長の父に「戸袋が風でパカパカしているから何とかしろ。テープで貼るとか」と言われたので、テープを持って戸袋を見に行ったのですが。
もうテープでとめるとかそんなレベルではありませんでした。
そういや以前、たぶん5年以上前だと思いますが、同じように言われてテープを貼った記憶があります。しかもそれが1度目ではなく、さらにその5年以上前(私が実家に転がり込む前)に父が自分でテープを貼っていたのです。
確か「これ、テープで持つか?」と父に言ったと思います。ですが、他に直す方法も思いつかなかったので、「1階だから落下してもいいか」と思いながらテープを貼りました。
その一方で、
テープを貼った数年後に、別の面の戸袋が、台風で吹っ飛んで庭に落ちていました。
「そっちかよ」と思いました。それまで取れる気配は全くなかったですけど、風の向きなんでしょうけど、台風の威力ってすごいんですよやっぱり。他人の家に被害がなくてよかったです。
台風で戸袋が飛んだ時、住宅メーカーに紹介されてやって来た職人さんに、「既製品じゃないので、新しく戸袋をつけるとなるとかなりお金がかかる」と言われました。もともと新築時には戸袋がなかったのですが、家が建った何年か後に母が別の業者に頼んでつけてもらったのです。
結局、新しい戸袋をつけるのをやめて、壁と雨戸のレールの隙間をシーリング(コーキング)してもらったのです。
今回の状況というのは、台風で飛んだ時とほぼ同じです。
ほぼ同じなのですが、少し違うのが、戸袋が完全に取れていないことです。戸袋が完全に外れていなかったことで、隣人を巻き込んで大騒ぎになってしまいましたw
防水のこともあるので、取り外してしまう前に少し考えました。
新しく戸袋をつけられないことを台風の時に学んだので、「だったら業者を呼ぶ必要もないのでは?」。2階だったら業者を探しますが、1階だしシーリングするの5mぐらいだし。
業者を呼べば出張費がかかるだろうし、なんやかんや丁寧に施工してくれる分の技術料もいるだろうし、ゴミも持っていってくれるだろうしで、数万円にはなるでしょう。しかし、私が安い道具を買ってきて、ド素人シーリングをやれば数千円で済むのでは?
台風シーズンまで雨戸を使うことはまずないから、雨戸が壁のカバーになるので、レール上部の穴を塞いでおけば、今すぐにどうこうなるわけではない。慌ててしなくてもきっと大丈夫。
ねじ1本で戸袋がぶら下がっている状態で強風の冬を迎える方が危険だし、建物にも良くない気がする。
よし、取り外そう!
戸袋は、内側に木があって、雨戸のレール枠にねじで止められていました。
「斜めに落ちかかっているということは、もう全部の箇所の木が腐ってるのでは?だったら力ずくで抜いてしまえばいいのでは?」と考えました。
下の3本はすでに抜けてパカパカしていました。でもって、力ずくで引っ張ったら上の2本も半分抜けたので、あと1本、ねじをドライバーで外せばいいんだと思って頑張ったのですが。。。
横からオフセットドライバーで回そうとしたのですが、錆も酷くて回る気配がありませんでした。
あと1本(外から見て右上)が全く抜けませんでした。
がしかし、もうここまで外してしまったら後には戻れない!
なんとかしてやりきろうと頑張っていたのですが、それを隣のおばちゃんがずっと見ていたようで。。。
隣のおばちゃんが、おっちゃんを助っ人によこしてくれました。
おっちゃんは大工仕事や庭仕事が大好きで、道具を色々持っているので、おばちゃんにあれこれ道具を持ってくるよう指示をしているうちに、結局おばちゃんも助っ人に加わって戸袋を支えてくれたりしていました。
うちの母は最初は脚立を支えてくれていましたがそのうち飽きてどっかへ行っていました。父はずっとテレビを見ていました。しかし、
自分の家の戸袋を外そうとしているのが、自分の娘と隣の夫婦というおかしな状況になっていることに気づいた両親が慌てて手伝いにやってきました。
皆の頑張りにより、上の2本も完全に抜けて、ほんとにあと1本まできたのですが、これがどうしても外れない。この時はまだ、ネジの先にナットがついていることに誰も気づいておらず、5カ所外れたので最後の1カ所も力ずくで抜けると誰もが思っていました。
がしかし、外れないまま日没となってしまいました。
翌日、再び自分1人でチャレンジ開始です。ただし作戦変更です。
前日は日没と重なったこともあり、先端のナットに気づかなかったのですが、明るい昼間だと、戸袋がすでに外れた箇所のねじがよく見えたので、木が腐っていなければ抜くのは不可能だと判断しました。
木を削ることにしましたが、下からは力が入りにくく、上から削ったほうが絶対に作業ががしやすいだろうと考えていた時、前日に皆でバタバタしているうちに戸袋の枠の一部が外れたことを思い出しました。それが下の絵の①の部分です。
前日に外れたのは下部の方でしたが、枠なのだから1周回っているはずで、上部でも取れるはずだと思い、上を確認しました。
予想どおり外れそうだったので、小型のバールで引っ張り出してめくりました。木がむき出しになったので、あとはのみでガンガン木を削り出していきました。
のみを叩くハンマーの音で、隣のおばちゃんとおっちゃんが、また始まったことに気づいて庭に出てきました。
脚立の上から「作戦変更して木を削ってます」と報告しながら作業を続け、ついに、戸袋が重みで落下しました。
隣のおっちゃんが、落ちた戸袋を見たいと言ってうちの庭にダッシュで来て、ブロック塀の向こうにいるおばちゃんにも見せて盛り上がっていましたw
その後、私と母と隣人2人の計4人で、しばらく立話をして解散となりました。父はデイサービスに行っていて不在でした。
いやぁ~疲れた。
脚立に恐る恐る乗っていたため、ふくらはぎが痛かったです。
だんだん慣れてきて、脚立の上り下りは最初に比べるとスムーズになってきましたけど、それでもやっぱり怖かったです。
戸袋を外した後のねじを見ると、どうして外れなかったのかがよくわかります。
写真では④のねじ頭が錆びていませんが、これは奮闘中にザウルス錆取り泡スプレーをかけたからであって元々は他のねじ同様に錆びていました。
下向きに刺さったネジであれば錆取り液が浸透したのかもしれませんが、横向きなので深いところまでは液が浸透せず、スプレーした意味がなかったです。
④の箇所は、窓の庇のおかげであまり雨が当たらなかったらしく、木も腐らず、ナットも無事だったために、力づくでは抜けなかったのです。
まだ、ねじが雨戸収納レールに残っています。
ナットが朽ちてしまったものは抜けたのですが、ナットがついたまま錆びついたものは抜けません。
レール側へ入ってしまうと雨戸が収納できないので、とりあえずテープで止めて外側に出していたのですが、このまま雨ざらしにするのはなんかよくない気がすると思い、取り外すことにしました。
抜けないのなら切るしかないということで、金切り鋸でギコギコ切りました。なかなかしんどかったです。
世の中にはボルトクリッパーという専用のハサミも売っていますが、高価なので秒で諦めて、金ノコとヤスリで頑張りました。
それはそうと「このねじの材質は何なの?」ですけど、「磁石にくっつくから鉄かな?」と、純粋な小学生の思考で刃とヤスリをチョイスしたのですが、合っているのかどうかはわかりません。
切れたのでたぶん合ってるのかな。。
ねじ取り付け用の穴をテープで塞いで、戸袋の取り外しを完了としました。
壁と雨戸のレールの間に隙間があるので埋めないといけないのですが、
冬は寒いのでやりたくないな…
私の住んでいる地域はもともと風が強く、特に冬になると突風が吹き、5段脚立は怖いので、できれば避けたいです。
雨戸を使っていなければ、雨戸が壁のカバーになるので雨はさほど入らない(と思う)し、雨戸の上のレールの穴をテープで塞いだので、一冬ぐらい越せるのでは?
だいたい、戸袋がズレてテープもはがれてて、上のレールの穴を塞いでいたテープも剥がれて無くなってたし、それで今まで何年も放置してきたのだから、今さら急いだところで…
と思っていたのですが、父が「早くなんとかしろ」とうるさい。だったら自分でやれよと言いたいけれど、もうすぐ90歳だしね。。。
ちょうど晴れていて風のない日があったので、シーリングをしました。
常時見える場所でもないし、見た目はどうでもよくてとにかく埋まればいいのですが、建築物なので、たとえ埋めるだけでも注意事項はあるだろうと思って調べると、
とあったので、それにならって購入することにしました。
戸枠1周分の距離で、隙間は幅広で深い場所もあるので、少量チューブでは追いつかないだろうということで、シーリングガン、シーリング材、バックアップ材、マスキングテープ、へらを買いました。
建物の隙間は、箇所ごとに微妙に違っていて、ホームセンターで色んな幅のバックアップ材を買い足しました。直線1辺の間でも幅や深さが違っていたりで、思いのほか詰めるのが大変でした。
へらも色々種類があってよくわからなかったので、コンパクトにたためるのを買ってみました。角度が変えられる点は便利でした。
へらの先の部分は使う人の好みでしょう。薄くてしなりが欲しい人にはこの商品は向かないと思います。あと、全体的にちょっと短いので、コーキングまみれになります。拭けばいいんですが。
隙間を埋めるだけでも、色々と知識はいるのですね。
変成シリコーンは「耐候性」に優れている。太陽光や雨風、温度変化で劣化しにくいので屋外で使われる。塗装できるので外壁や屋根で使われる。
シリコーンは「防水性」に優れている。屋内の水回りなどで使われる。自然環境による劣化ですぐにボロボロになってしまうので太陽光がきつい屋外で使うとよくない。
素人がよく犯す失敗は、どちらでもいいのだろうと思い、値段が安いシリコーンを買ってきて屋外で使ってしまい、ペンキが塗れずに困るというパターンだそう。
よくわからなければ、屋内外多用途タイプを買えばいい(ちょっと値段が高いけど…)
バックアップ材は、目地の深さを調整するためだったり、3面接着を防ぐために入れるそう。3面接着だとひび割れしやすいのだとか。劣化して施工し直すときも剥がすのが大変なんだとか。
シーリング材の種類も知らなかった私は、バックアップ材の存在も当然知りませんでしたし、2面接着だの3面接着だの考えたこともなかったです。
バックアップ材にたどり着いた理由は、「すごい隙間大きいけど、どんだけシーリング材がいるの?」がまずあって、さらに、下の隙間に棒を突っ込んだらどこまでも入っていったので、「どうなってんのこれ?どこまで抜けてんの?シーリング材がどんどん下に垂れて施工できないのでは?なんか詰め物的なものがいるのでは」と思って調べたら、バックアップ材なるものが世の中に売られていることを知ったからです。
ふつう、建築物は45センチぐらいの間隔で間柱とか胴縁とかが入っているものです。棒が入らない箇所もあるので、雨戸収納レールの下も、サイディングボードを取り付けるための縦胴縁か何かがあると思うのです。ということは、バックアップ材を端から端まで渡しておけば、シーリング材ごと下の方へ落ちてしまうようなことはない…と思う。
いくら材料を揃えても、結局は腕です。
マスキングテープでカバーしたりもしたのですが、結局うまくいかずに、表面ボコボコで、はみ出てグダグダになりました(笑)
グダグダでも埋まってるのでこれで満足です。。シーリングガンもヘラも使ったことない素人が、そんなうまくできたら職人さんの立場がない。
途中でシーリング材が足りなくなるという悲劇だけは避けたいと思い2本用意していたのですが、バックアップ材で隙間を浅くしたおかげもあり、シーリング材は1本で足りました。
父は脚立をささえてくれながらずっと「いつガムテープ貼るんや?」と言ってましたから、シーリングで隙間が埋まったのを見て、目を丸くしていました。モルタル壁にガムテープはくっつかないって。もっとすごい粘着力のテープが世の中には売られてるし。
というか、「前に職人さんにしてもらったところみたいにしろ」と言ったのは自分なのに、なぜ私がテープを貼ると思ったのか。シーリングガンを持った時点でガムテープではないと気づきそうなものなのに。
ちょこちょこと家を修繕する私を見て、両親はなぜできるのか不思議だと言うのですが、ネットには職人さんやDIY名人の動画とかあるのでなんとかなるのです。ただ何をやっても、いつも動画で見た仕上がりとは程遠い仕上がりになるんですがw
無知な素人でも、専門サイトや動画を頼りに材料や道具を見つけて、通販やホームセンターで自分で調達して、下手なりにも施工できてしまう。いい時代ですね。
建築部材は産業廃棄物なので自治体のごみで捨ててはいけないんだそうです。
細かく解体して種類ごとに小分けにすればゴミで出せるとも言われているようですが、ほんとのところはどうなんでしょうね…自治体によっても違いそうですし。
そこそこ裕福で、定期的にリフォーム業者が入ったりするような家はその時に頼んで持っていってもらうこともできるのでしょうが、一般庶民はそうはいきません。
どこの家主も、酷くなる前に修繕する方がいいと頭ではわかっていても、直すのに業者を呼ぶとなると二桁・三桁の単位でお金がかかるので、生活に支障をきたすまで我慢するか、DIYでしのぐかだと思います。
そうこうしているうちに、壊れた建築部材とか、DIYで出たゴミとかが家に溜まっていくことになるのでしょう。
私んちは、建築予算の都合上、敷地に対して家がコンパクトになったため、戸袋ぐらいなら置いておける場所があるので、とりあえずは、処分できそうな機会が訪れるまで、庭の片隅に置いておきます。
以上、雨戸の戸袋を取ってしまった話でした。