Last Updated on 2022年12月20日 by ぞん
目次
両親がなんやかんやありまして、介護生活に足をつっこみかけている状態なので、介護の知識があった方がいいと思い、 福祉住環境コーディネーター を受験しました。その際、IBT という方式で受験ししたため、Wi-Fi中継器を買ったり防音対策したりしたので、そのことについても触れておきます。
介護の資格でメジャーな介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)は実習が必要のため、通信では取れません。
仮に、現在、失業手当を受給中の私が 介護職員初任者研修の資格を取ろうとした場合、職業訓練を経由して取る必要がありますが、自費で学校に行くと、働く意思がないとみなされてお金がもらえなくなるので行けません。
ちなみに、受給中でなかったとしても職業訓練は無理なのです。訓練カリキュラムの中に職業能力基礎講習とパソコン基礎が含まれているため、前職が職業訓練のPCインストラクターだった私は、顔を知られている地元のハローワークから職業訓練へ紹介してもらうことは不可能なのです。
また、田舎の職業訓練は、数少ない受託業者でその地域の仕事を独占しており、自分が勤めていた会社に紹介されたところで、社長に罵倒されて会社を辞めた自分が選考試験で受かるわけがない(笑)
というわけで、他に介護の知識が得られそうな資格ということで、福祉住環境コーディネーターにしました。
難易度については、資格サイトなどを見ると、だいたいこんな感じです。
このことから、3級・2級は福祉・医療・建築の仕事をしている人のプラスα資格で、そこから福祉住環境コーディネーターへ転職する人が1級を取るという流れが見えます。つまり、未経験の人間が就職活動のために取る資格ではなさそうです。
私は昔CADオペだったので、分野的には建築業界ということになりますが、構造班でひたすら鉄筋と鉄骨を割り振った図を描いていただけなので、全く関係ないです。
資格の内容については、私が感じたことを。
ちなみに、「向学のため」という言葉は、その資格を取っても絶対にもうその職業にはつけない年齢と状況にある人に向かって「いまさらそんな資格取ってどうすんの」と、遠慮なくイヤミを言う人に対して、手っ取り早く一言で言い返せる便利な言葉なので、皆さんぜひ覚えておきましょう。
初めてのIBT試験で、想像もつかないので、まずは東商検定の公式サイトを見ます。
コロナ禍で、色々な資格試験が中止になったりしていますが、福祉住環境コーディネーターの資格試験はIBTとなりました。
東商では、IBTの環境が整わない人のために、CBTの受験を案内しています。ただし2023年までの経過措置で、それ以降はすべてIBTとなります。
※ CBTが恒久的に行われるようになるようです。IBTで受験者数が激減したことからも想像できますが、家庭や職場で試験環境を整えるのは実は難しいので、CBTが恒久的になるのはいいことだと思います。
また、試験方式によって試験日程が異なります。 ※ 2022年度よりIBTとCBTの試験日程が統一されました。
自宅や会社で、インターネットを経由して、自宅や会社のPCで試験を受けます。
なんといっても一番の利点は、田舎に住んでいても試験会場に困らないというところでしょう。また、試験実施期間中に受ければいいので、受験日を選びやすいというのが特徴です。
申し込み窓口は東商(試験主催団体)です。申し込みから試験実施まで、申し込んだ自分のアカウント内で完結します。
私が住んでいるのは、地方の田舎なので、どんな資格にせよ、試験を受けられる会場がほぼなくて、県内に試験会場があればラッキーなぐらいで、隣県のそのまた向こうの県まで行かされて、受験料より交通費の方が高い時とかありました。
そんな状況ですから、IBTになるという決定は、これから受験する田舎の人間には選択肢が増えたということで、ありがたいことだなと思います。
注意点は、受験日を自由に選べるぶん、なんとなく申し込みが遅れたり、ギリギリまで受験を迷ってるうちに、試験最終日までの定員がいっぱいになり、申し込み締め切り日を待たずに受付が終了してしまう可能性があるところです。
今回の私は、受付が開始されて1週間後に申し込んだのですが、その時にもう2週間先の日付しか選べませんでした。
希望日の14日前から予約できるので、試験期間に余裕があっても、申し込みだけは早めに済ませておくのが無難でしょう。
テストセンターで、テストセンターのPCで試験を受けます。
試験会場にたどり着くことさえできれば、ほぼトラブルなく確実に受験できるのと、たとえトラブルがあっても会場責任であれば返金が見込めるという点ではCBTの方が気楽です。
申し込み窓口はCBT-Solution(CBTテストセンター運営サポート会社)です。他に有名なのは、ピアソンとかオデッセイでしょうか。
テストセンターで受験するために、CBTSで受験者登録をしてIDとパスワードを発行してもらいます。その後、テストセンターを予約して、試験当日にテストセンターへ行って、 IDとパスワード をPCに入力して試験を受けます。
試験の流れはIBTと変わりません。違いは、試験官が近くにいる、スコアレポートを試験官から渡されるぐらいかな。。
私は、10年ぐらい前に別の資格試験をテストセンターで受けたことがあります。オデッセイでした。
電話して仮予約して、試験よりも前の日に受験料を直接払いに行って予約を確定させて、本番に受けに行く。。。という手順で、大変でした。10年も経てば、さすがにもうちょっと便利になっていると思うのですが。。。
注意点は、テストセンターは受験日が限られることです。理由は、テストセンターは、複数の資格試験を扱っているため、自分が受験したい資格試験が毎日実施されているとは限らないからです。
随時試験であれば、また来月にしようで済むのですが、受験期間が決まっている試験の場合、早く予約しないと、すぐに枠が埋まってしまい、次の試験は半年後や1年後になったりします。
自宅なので助かるとはいえ、IBTの環境を整えるのは、意外と大変でした。
まず、独り暮らしでマンションに住んでいて、オートロックだと言う環境の人は、ほとんど対策をせずに受けられると思います。しかし、戸建てで家族がいて、居間にPCを置いているなどという場合は、問題が出てきます。
私の家で、玄関に近い1階の居間で受ける場合のことを考えてみます。
●問題
●解決策
玄関に鍵をかけてないのって?
かけている時もあればかけていない時もあり、けっこう気まぐれです。鍵がかかってても、田舎の来訪者はドアをコンコン叩いて大声で叫んだりするので、解決どころかピンチが広がる(笑)
来訪者の確率は低いとはいえ、宝くじに当たる確率よりはよっぽど高いので、1階よりも2階の個室の方が安全です。よって、PCを引っ越します。こんなとき、ノートPCだと助かります。
しかし、2階へ上がるとWi-Fiの電波が弱いという問題が出てきます。
昔ならともかく、これだけWi-Fiが当たり前の時代に、自宅の上階まで有線をひっぱっている人はわりと少ないのでは?
私の家は、豪邸ではないし、電波も安定している方だと思うので、ちょっと迷ったのですが、結局、Wi-Fi中継器を買いました。
試験前の画面に書かれていた注意事項によると ※ 記憶があいまいですので、参考程度にお読みください
試験の途中で回線が切れた場合、
という感じの内容だったと思います。
回線が切れたら即失格というわけではないようですが、「切れている時間=カンニングできる時間」ですから、少しでも切断時間が長いと判定は厳しいんじゃないでしょうかね。
推奨OSやネットワーク速度、マイクがどうの、ビデオがどうの、と色々書かれてありますが、テスト用の環境チェックを走らせて動作確認しておきましょう。また、IBTサンプル試験も実施しておきましょう。
実際にネットワーク環境のせいで失格になる人が多いみたいです。
個人宅でも受けるわけですし、モニターされていれば、音はよほど酷くなければ潔白が証明できそうですが、回線が切れた場合はモニターそのものがなされていないので潔白の証明は難しいかと。
試験を受ける部屋で、試験を受けるPCで、試験を受ける回線で、環境チェックをして備えましょう。
あとは、申し込んだら、試験が終わるまで、Windowsの自動更新は停止しておくとか。Windowsの更新はいつも最悪のタイミングでやってくるので。。。
ただ、どんなに対策しても、切れるときは切れると思います。そうなると、「あなたは悪くない。運が悪かっただけ」です。いかなる理由でも受験料は返ってこない(はず)なので、悲しいですけど諦めましょう。
CBTで受ける場合の交通費より値段が高いWi-Fi中継器
高級感漂うパーティション
受験要項に「音が入ったらダメ」とか「人の声が入ったらダメ」とか書いてあったので、何か防音になりそうなもので囲った方がいいのかと思ったのですが、ネットで見かけたフェルトパーティションが1万円ぐらいしていたので、フェルトボードを買ってガムテープでつないで2,000円弱で作成した結果が上の写真。
壁に貼る用のシール付きのを買ってしまったし、防音効果は謎です。
さらには、「まぁ、誰かに見せるわけじゃないし」と思っていたら、試験開始前の本人確認チェックの時間に、試験官から「部屋360度と机をカメラで見せてください」と言われ、超恥ずかしかった。
試験が終わってみれば「こんな囲い必要あった?」と。
もしこういう使い方をするのであれば、シール付きでないものがいいと思います。こんな使い方する人いないと思いますが。。
棒状のやつです。四角いのはフェルトボードの余りです。
これも防音になるかなと思って買ってみたんですけど。訪問者さえなければもともと静かな環境なので、効果が実感できず、「これ買う必要あった?」と。
クーラーの効きが良くなったので、製品の正しい目的は果たしてますけども。
以上、IBT試験を受けるために準備したものです。
中継器はあってもよかったと思いますが、あとの2つは…いらなかったと思うw
気になる人のために、流れを書いておきます。※ 名称の記憶はあいまいです。雰囲気で想像してください。
だいたい、こんな感じでした。オンラインで誰かと会話するなんてしたことないので、すごい不思議でした。
試験官はすぐに消えてしまいますが、ずっとカメラが光っているので、見られているはずです。なので、家だからといって、鼻をほじったり屁をこいたりしてはいけません。緊張感をもって頑張りましょう。
無事に終わってよかったです。そして、3級の試験に合格してよかったです。
合格率だけ見ると、3級なんて落ちないだろうと思うかもしれませんが、私には十分に難しかったです。なので嬉しさのあまり、すぐに合格証カード(550円)を申し込んでしまいました。
3級ですでにアップアップなので、2級に合格するかどうかわかりませんので、せめて3級だけでも合格証をと。
23日後、日本中に大雨警報が出まくっている中、合格証が届きました。ちょぴり湿った封筒を開けると、送り状はヘニョヘニョになってましたが、合格証はプラスチックのカードなんで全く問題なしです。
※ 2022年度より、デジタル合格証(オープンバッジ)となり、プラスチックの合格証は廃止となりました。
オープンバッジとは(一般財団法人オープンバッジ ネットワーク)
紙の合格証明書(東京商工会議所の捺印入りの書面)が欲しい人は、別途で申し込みが必要です。
せっかく受験したのだから合格証はみんな申し込むに違いない。合格証明書はみんなどうしているのでしょう?セットで申し込むのが普通なんでしょうか? 2級取れたら考えましょうかね。。。
とにもかくにも、初めてのIBT試験が無事に終わってよかったですが、勉強不足の心配と試験が実施できるかの心配が同じぐらいありながらの受験でした。
IBTとCBTは一長一短なので、どちらで受験するかは好みですが、自宅にPCがない人はテストセンター一択です。福祉住環境コーディネーターの資格を取らないといけないという方は、2023年までに取ってください。
※ 2022年度よりIBTとCBTの日程が統一され、今後CBTも恒久的に行われるようになるようです。
以上、ドタバタのIBT試験実施でした。
どもです!
色々勉強になりました〜。
部屋を360度見せろとか待機してる風とか、相手側もそれなりに対策されていることがよく分かりますね。替え玉受験とかを警戒しているんだろうと思いますが。
机の下に隠れてりゃ一発じゃんね、とは思ったものの、相手もカメラでこちらを見ているんなら、まあそんなことまでして取る人も居なかろうということで(笑)
KYOさん、ども!
今後もずっと東商検定はIBTで実施すると書かれているので、自信持って変更したっぽいですね。合格率40~60%の3級・2級で替え玉をたてたりカンニングしたりする人はいないだろうという性善説にのっとった試験ですが、ちゃんとしてるなという印象です。まぁ、資格そのものに価値があるのは1級だけなので、難関の1級だけを会場受験にしておけば問題なしと。
あとは、自宅や会社というのは逆に抑止力かもしれませんね。一部とはいえ、自分の普段の所在場所をさらしているわけですから、そこで不正して失格になるのはいやですよね。正々堂々と不合格の方がまだいいです。