Last Updated on 2025年1月3日 by ぞん
目次
まず最初に、私が購入したのは「ネットワークカメラ」ですが、一般的にネットワークカメラも「防犯カメラ」と呼ばれているので、この記事でも「防犯カメラ」と呼んでいることをご了承ください。
強盗や詐欺ののニュースが後を絶たない昨今、鍵を増やそうが、窓ガラスにフィルムを貼ろうが、おかまいなく襲撃されるので、何をやっても無駄のような気がしますが、「いっそのこと、防犯カメラでもつけたら抑止になるとか?」と、急に思いつきました。子どもの頃から行動が衝動的で、初老になっても直りません。
最近は、防犯カメラが犯罪の抑止や犯人逮捕に役立っていることがよく報道されるので、昔ほど「近所に防犯カメラがあると気味が悪い」と感じる人は減っていると思います。
実際、近所のコンビニへ行く道すがら、大豪邸ではないちょっとキレイな普通の家に防犯カメラがついているのをちらほら見かけるので、「新築の家なら最初から防犯カメラをつけられるように設計している時代になってきているのでは?」と思ったり。
あと、うちの近所は、何年かに1度ぐらい、「空き巣」とか「下着泥棒」とか事件が起こっていて、ALSOKのシールを貼っている家もあるぐらいなので、おそらく防犯カメラには寛容じゃないかなと。
それでも、「金持ちと思われて逆に狙われる」「近所の人に嫌われる」と考える人が多いのもわかるので、どうしたもんかな~と思いましたが、
最後は、「認知症の母が徘徊しだしたら役に立ちそうだしね」と、別のところから無理やり理由を引っ張ってきて、防犯カメラの設置に踏み切りました。
防犯目的のカメラは何でも「防犯カメラ」なのかと思いきや、本当は違うらしい。
カメラの映像を別のモニターに直接転送するのが「防犯カメラ」、カメラの映像をネットワーク経由で送信するのが「ネットワークカメラ」なんだそうです。
インターネットを経由すればそれだけハッキングされる可能性が高くなりますし、Wi-Fiだと動作や録画が不安定になることもあります。それでも、設置のしやすさでネットワークカメラが好まれます。特に、LANケーブルを這わせる必要がないWi-Fi接続の機種は、設置場所の自由度が高いので人気です。
仕組みを知った上で、やっぱりネットワークカメラでは不安だという人は、(ホントの意味の)防犯カメラも検討しましょう。カメラのお値段は高いですけども、安心感は増します。器用な方であれば自分で設置することも可能でしょう。
ところで、ホームセキュリティ会社に頼むとなぜ高いかというと、安全性が高い防犯カメラを使ったゴリゴリのセキュリティシステムだからかと。何かあったら警備員が駆けつけてくれる、被害にあったら補償されるなど、サービスも手厚いです。高いには高いなりの価値があるのです。
Tapo C520WS は、設置後もカメラの向きを自由に変えられるパンチルトカメラです。セール時期に買えば、本体だけで1万円もしないという驚きの低価格です。しかも高画質です。
防犯カメラとしては安すぎて不安になるレベルですが、この値段なので、「ちょっと試しにつけてみたい」「複数台設置したい」と思う人も多そうです。
LANケーブルでもWi-Fiでも接続できるネットワークカメラです。
“ネットワークカメラ” と聞くと、室内での子どもの見守りやペットの監視をイメージする人が多いと思いますが、Tapo C520WSは屋外カメラなので防水防塵仕様です。
当たり前ですが、自宅にネットワーク環境がなければカメラは使えません。油断しがちですが、Wi-Fiで接続する場合でも電波の確認を忘れずに。自宅周辺でも、電波が強い所や弱い所があります。
防犯のことを考えると、家の外観をさらすのは良くなさそうなので一部だけ。建物部分は気持ち編集しています。
防犯を気にするなら写真なんて載せなきゃいいのにという話になりますが、写真無しで説明されても、一度も聞いたことがない絵描き歌で絵を描かされているみたいになると思うので、せめて雰囲気だけでも。
うちの家の外壁にはコンセントが2つあるのですが、今回防犯カメラを取り付けてもらった場所からは遠かったので、家の内側の部屋のコンセントから電気を取っています。
壁をぶち抜いたところに露出丸ボックスが取り付けられています。上向きに配線パイプがついていて、てっぺんにPVKボックスがあります。
電器屋さんの説明によると、露出丸ボックスとパイプを通ってPVKボックスの中に出てきた電線の先にコンセントをつけて、そこにカメラの電源アダプターを挿しこみ、有線LANポートケーブルと共にPVKボックスに詰め込んでいるそうな。(Wi-Fiを使う場合も有線LANポートケーブルは取り外せないので、筒状の防水アタッチメントをつけて一緒にボックスに詰め込みます)。Youtubeに、似た設置方法の動画が多くあったので、標準的な方法なのだと思います。
PVKボックスを使ったカメラを取り付ける方法としては、カメラを建物に取り付けてPVKボックスをその近くに取り付ける方法や、PVKボックスにカメラを取り付けて建物にとりつける方法などがあり、私が頼んだ電器屋さんはPVKボックスにカメラを取り付ける派だそうです。配線が見えない方がハサミで切断されにくいからと。
素人だと、電源が取れてカメラが動けばそれでよし!みたいな感じですが、プロやDIY名人は、防水や防塵、イタズラ防止に気を使って設置するのですね。
Tapo C520WS の一番の特徴はパンチルト(首振り)と自動追尾です。
手動でチマチマ画面をパンする以外に、ビューポイントを複数登録しておき、タップ一発で希望の画面にパンすることができます。
自動追尾機能をオンにしていると。人や車などを感知すると追いかけてクルクル動くのがなんとも不思議でカワイイです。
ただ、対象物の動きが素早いと追いつけず、諦めてしれっと元の位置に戻っています。我が家のネット回線はあまり速くないので、カメラの動きもどんくさいです。
追尾機能は怪しい訪問者撃退にはもってこいですが、普通の訪問者や隣人からすればちょっと気持ち悪いでしょう。昼はまだしも、夜間はナイトビジョン(センサーライトON)で、サーチライトのごとく追いかけられるという…
自分の敷地だけ映すように位置設定をしているのですが、うちの家の敷地の形がいびつなので、どうしても道路が入ってしまいます。
敷地がいびつで死角が多いからこそ追尾機能を使いたいし、ナイトビジョンも使いたい。なので、自分が家を留守にしている間と、近所の人が帰宅して車も人もほとんど通らなくなる夜間だけ追尾機能をオンにすることにしました。
再生は、再生/ダウンロードの画面で簡単にできます。動画再生中に録画マークを押すと、画像や動画をスマホに保存することができます。
画質がきれいでびっくりしました。2K QHD(2560×1440px)画質だと特にきれいです。しかし、2Kにするとパンのスピードが露骨に遅くなります(我が家のネット回線の速度のせいでしょう)。
かといって720p(HD)だとちょっと画質が粗いな~と思ってしまうので、フルHD(1080p)にしています。少し動画がカクついていますが、許容範囲です。
もし、追加でカメラを増やすことがあれば、ネット回線スピードのプラン変更を考えないといけないかもしれませんが、今はこれでもいいかなと思っています。
夜でもナイトビジョンモードでカラーで映ります。服の色も判別できます。
スマートモードに設定している場合、通常は夜になると赤外線モードになり、対象物を感知するとナイトビジョンになります。
しかし、対象物の動きが早いと、画面から見切れてしまってからカラーになったりして、録画を確認しながら「誰もおらんようになってからカラーにしてもしゃーないやろが」とツッコみたいことが多々あります。
カメラ端末の管理は、専用のスマホアプリ(Tapoアプリ)で行います。カメラの設定を変更したり、モニターしたり、録画映像を再生したりできます。
検知ゾーンの設定、ビューポイントの登録、カメラの操作、録画の再生、カメラの設定・確認などを行います。他の防犯カメラを使ったことがないので比べられませんが、直感的に操作できて使いやすいアプリだと思います。
私の住む地域は1年中風が強いのですが、特に冬は強風の日が多く、動体検知が庭木の揺れに反応しまくりです。
検知ゾーンの項目に、アクティビティゾーンという検知する範囲を設定できる機能があり、動体・人物・ペット・車両、それぞれ別に設定できます。しかし、画面をパンすると、検知ビューとアクティビティゾーンが合わなくなって困ることがあるかもしれませんので、あまり細かく設定しない方がいいように思います。
私は、「ホームモード」と「おでかけモード」に、動体検知と車両検知のアクティビティゾーンを設定しています。動体検知は一番よく使うビューの庭木の付近を抜いて設定し、車両検知はどのビューでも車が通らないところを抜いて設定してみました。
動体検知の範囲が検知ビューと合っていなくても、人物検知や車両検知の範囲を視界全体にしておけば、さほど困らないのではないかと思います。この設定で検知回数が極端に変わるのかどうか様子を見ながら、ゾーンを変更していこうかと思っています。
同様に、ライン通過検知という、設定した線を通過したら検知という設定もできます。これも、画面をパンしたら位置が変わってしまうので注意です。
アクティビティゾーンやライン通過検知は、固定カメラとして使うことが多い人には便利かもしれませんが、カメラの方向をよく変える人にはかえって邪魔かもしれません。
今回、庭木の揺れ対策でゾーンを設定しましたが、うまくいかなければ動体検知の感度を下げるか動作検知をオフにします。
なお、動体検知をオフにすると、自動追尾もオフになりますが、動体検知をオンに戻しても、追尾機能は自動でオンに戻りませんので、毎回手動でオンに設定し直す必要があります。
Wi-Fiのカメラはお手軽ですが、商品説明にある「面倒な配線はいりません」の意味は、LANケーブルの配線がいらないという意味で、電源と電気の配線は必要です。
購入してから「配線不要って書いてるだろ!電源アダプターいるのかよ!」と怒る人がいるそうですが、そういう人は充電式・乾電池式、ソーラー式などを買うしかありません。
また、「外壁にコンセントに挿すだけで使える」ということにはなっていますが、そんなにうまい具合に外壁コンセントが防犯カメラの設置位置にある家の方が少ないと思います。
コンセントが防犯カメラの近くにあったとしても、誰でも手の届く位置であれば、電源アダプターを抜かれたり配線を切られることがあります。さらに、屋外では太陽や雨風にさらされるので、アダプターや配線の防護が必要です。
したがって実際には、コンセントに電源アダプターを挿してハイ出来上がり!とはならないことの方が多いため、購入する前に設置方法を確認しておく必要があります。
録画された映像は、本体に挿入したmicroSDカードか、Tapo careクラウドストレージ(有料)に保存されます。
24時間連続録画を利用する場合は必ずmicroSDが挿入されている必要があるとヘルプに書かれていますが、検知録画については記述を見つけることができていません。
Tapoアプリの再生/ダウンロード画面にはSDカードの絵と雲の絵しかないので、内蔵ストレージは存在しないのではないかと思います。
ですが、SDカードがないと動画が見れないとはどこにも書かれていないので、SDカードなしでもアプリで見れるはずです。ということは、動画を再生して録画マークを押せばスマホに保存できる…はず。
クラウドを使わないならmicroSDカードを本体に挿入しておくほうが無難かと。
私は256GBのmicroSDカードを挿していますが、単に金銭的事情です。Tapo C520WS では512GBのカードまで使用可能です。
映像の保存場所は、何者かに本体が破壊されたりSDカードを抜き去られる(または両方とも突然壊れる)ことを考えればクラウドの方が良いでしょう。
しかし、Tapo care クラウドストレージは有料なので、利用するかどうかは本当にそこまで必要かどうかを考えて判断すべきでしょう。
というのも、Tapo care クラウドが対応しているのは検知録画だけで、常時録画には対応していません(動作検知に反応して録画されるので、動作検知をオンにしておく必要があります)。
閑静な住宅街であれば、検知回数は、1日数回~数十回です。月額料を払うのがもったいない気がしてきます。
なので、慌ててクラウドの申し込みはせず、しばらくクラウドなしで使ってみて、どうしてもクラウドが気になったら、Tapo careクラウドストレージ「30日間フリートライアル」をしてみて…という流れでいいのではと。
録画時間は、防犯という点ではmicroSDカードで24時間した方が良いでしょう。しかし、一般家庭であれば、検知録画だけでも大丈夫そうだと思います。常時録画はカメラ・ネットワーク・SDカードに負担がかかるので、もし連続常時録画するなら時間を限定した方が良さそうです。
もし私が有料クラウドを契約するとしたら、カメラの台数を増やしたとか…かな。
なお、Agent DVRというフリーソフトを使うとパソコンでモニターしたり録画再生できたりするそうです。ただし、サードパーティー製なのでTapoのサポートはありません。
私の家の場合、壁をぶち抜いた場所から真上に最短距離で上がっていますから、材料費も少なく済んでいると思います。設置代金は約15,000円でした。
防犯カメラが、microSD込みで約13,000円だったので、合計約28,000円です。3万円もかからずに防犯カメラがつきました。
テレビドアホンは約5万円だったので、防犯カメラの方が2万円以上安かったという結果に。
なお、電源の取り方によって材料費が変わってきますし、設置場所が高所や難所だったりすると別途費用を請求されることもあるでしょうから、あくまでも私の家の場合です。
Tapoの防犯カメラとmicroSDカードには相性問題があるので、動作確認済みのmicroSDカードを買うのが一番確実です。サポートページに一覧があります。
参考:Tapoカメラが対応するMicroSDカードは何ですか?(tapoサポート)
調べるのが面倒な人は、本体とSDカードがセットになった商品を買うのがよいでしょう。
TP-Linkダイレクト公式ストア 楽天市場店であれば、購入する際、「SDカード付き本体」の商品を買う方法と、「本体の選択+SDカードの選択(SDカードなしも選べます)」で買う方法があります。
いずれにせよセットで買わせるのに、まさか動作しないSDカードを送ってくるとは考えにくいです。もし動作しなければ、堂々と文句言って対処してもらいましょう。
私が実際、楽天市場でカメラ本体と256ギガのmicroSDカードを同時に買ったところ、LexarというメーカーのmicroSDカードが同梱されてきました。(動作済み一覧表にメーカー名はありましたが、64ギガしか書かれてませんでした)
認識することを信じて挿入して1ヶ月ですが、今のところ元気に動作しています。
SDカードが数ヶ月で認識しなくなったりすることはよくあることなのでまだ油断はできませんが、最初からカードが認識されないと、SDカードが悪いのかカメラ本体のスロットが悪いのかわからないので、少なくとも最初に動いてくれて良かったです。
にしても、C520WSのカードスロットの出来が悪いです。すごくSDカードが入れにくい。なかなか引っかからずにカードが飛び出てくるし、入れ直そうと思えば中途半端に挿さったまま抜けないし。スロットカバーのネジは固いし、ネジの頭のプラスの溝はすぐに潰れそうだし。
値段が安いからスロット周りは手を抜かれてるのかなと思ってしまいますが、SDカードが使えないと有料クラウドしか選択肢がなくなるので、スロットの作りはちゃんとしてもらいたいところです。
馴染みの電器屋さんによると、最近、テレビドアホンの取り付ける人がすごく多いとのこと。私が思うに、ことあるごとにテレビで「戸建てが危ない」と報道するからだと思います。
実際、強盗に入られているのは戸建てばかりなのでそういう報道になるのは仕方ないことだし、戸建てが多い田舎で危機感が高まるのは当然の流れでしょう。
そこで少しでも犯罪抑止効果のありそうなものをと考えた時、防犯カメラを思い浮かべる人は多いと思います。しかし、「大げさすぎて、なんか恥ずかしい」「設置が大変そう」「近所と揉めそう」「お金かかりそう」など、心理的、技術的、金銭的なハードルにより設置に踏み切れない人が多そうです。
個人でネットワークカメラを設置するなら、防犯カメラの設置はドアホンの交換よりはるかに安いのですが、セコムとALSOKの知名度が圧倒的すぎるので、年配者ほど「防犯カメラ=警備保障=高額」というイメージになります。
ですから一般的には、「今やテレビドアホンはスタンダードだし、取り替えても近所の人は気づかないし、今ついているドアホンと入れ替えるだけだし、防犯カメラより安いし」と考え、テレビドアホンの方が、設置へのハードルが低くなるのではないかと。
関連記事:ドアホンを買い替えた話(Panasonic VL-SWD505)
闇バイト強盗の多発により、テレビドアホンや防犯カメラは品薄になっていますが、半導体不足が解消に向かっているので、1,2年前に比べると在庫状況はマシだと思います。
ここはひとつ、国内のテレビドアホン市場で圧倒的なシェア(8割)を誇るPanasonicに頑張って生産してもらうということで…
今回は、Tapo C520WS の話でした。小型で見た目がかわいらしく、値段が安いわりに高機能ということで、かなり人気のようです。耐久性はまだわかりませんが、初めての防犯カメラとしては申し分ないと思います。
以上
電源とか工事費とか、今回もめっちゃ勉強になりました。あざまーす!
うちも一度、深夜に泥棒に入られたことがあるので、他人事ではないのですが、確かに、止められたり壊される可能性もあるんですよねぇ。
うーむむむです。
KYOさん、どうもです(^^)
なんと、泥棒に入られたことがあるとは!それは防犯カメラを要検討ですね!
昔は何十万もするような高級な防犯カメラしか売っていなかったと思うので、たとえ防犯カメラっぽいものであっても安く買えるのはありがたいです。それだけ物騒な時代なのだなぁ~と思うとちょっと悲しいですけど。