目次
家のフレッツ光をドコモ光に転用しました。
ドコモのスマホを使っている人なら、多少なりとも「ドコモ光」は気になっていると思いますが、全くの新規ならまだしも、今ある家のネット回線を変更するとなると面倒だなと思う人は多いと思います。
まず最初に、私の家での変更についてですが、「OCNプロバイダ+フレッツ光」→「ドコモ光 × OCNインターネット」です。フレッツ光から光コラボへの転用です。
つまり、回線の転用だけで、プロバイダの解約や違約金もなく、レンタル機器の返却もなく、回線変更しやすい状況でした。
これが、事業者変更(別の光コラボからの再転用)だったり、フレッツ光ではない独自回線からの変更(解約と新規契約)だったり、プロバイダの解約や機器の返却などが絡んでくる場合は、面倒さがマシマシになるので、回線変更しにくい状況といえます。
ドコモショップに機種変更やプラン変更などをしに行くと「ドコモ光を契約するともっとスマホ料金を下げられます」と勧められることが多いと思いますが、すでに家にネット回線が引かれている場合は変更が簡単にいかないことも多々あるので、その場の勢いで契約してしまうことは避けたほうがよいでしょう。
何もついでがなく、ドコモ光の申し込みだけであれば、ショップに行かずともWeb申し込みと電話で契約できますので、よく考えてから行動に移しましょう。
回線スピードにこだわる人は、フレッツより2倍ぐらい速いと言われる独自回線を検討すると思いますが、提供地域が限られており、結局フレッツしか選べないという人も多いでしょう。
なんだかんだでドコモユーザーは多く、フレッツしか選べないのなら、少しでも節約になるようにドコモ光にしようと考える人も多いでしょう。
そこで誰もが思うのが「ドコモ光にして大丈夫?転用しても大丈夫?スマホ代が下がっても家のネットが使えなくなったら意味ないし!」でしょう。
確か、ドコモ光が開始された2016年頃は、
「遅い、つながらない、すぐ切れる、使えない!フレッツ回線だから快適って言ったのに!」と非難轟轟でした。
新規契約の人より転用の人の方がさらにショックは大きく、「転用なんてするんじゃなかった…フレッツ光に戻りたい」という後悔の念がネット上に渦巻いていたことを思い出します。
しかし、各家庭でネット環境が違います。特に集合住宅の場合、配線方式や居住者人数によって速度や安定性が変わってしまうので、悪い噂が全部本当だったとは考えにくいです。
とはいえ、あまりに悪い噂が多かったので、私は「もうちょい評価が落ち着くまで待った方がいい」と、当時は判断しました。
では、2024年の今はどうなのか。
悪い噂はめっきり減ったように思います。そのかわり、ドコモユーザーには第一選択肢としてドコモ光を勧めている記事をよく見かけます。
5年経とうが10年経とうが「環境による」という状況に変わりはないので、やっぱり「転用してみないとわからない」のですが、「もう落ち着いたのでは?これはいけるのでは?」と思い、転用に踏み切りました。
環境によるので、あくまで「私の場合はこうなりました」なのですが、転用してみた結果から言うと、
体感速度は変わっておらず、安定して使えています。
みんそくで調べると、およそ下り91Mbps・上り95Mbps となっていました。
1ギガや10ギガを契約している人からは、「え?有線で?遅っそ!」とツッコまれるかと思いますが、契約が最大200メガなのでこんなものでしょう。
古いパソコンと古いLANケーブルで、まともに速度が出てることに驚いているぐらいです。
ピ~ヒャララララ~ガーッ~の時代を知っていて、ゲームを一切しない人間なので、スピード満足度のハードルは低いですが、私に関して言えば、
フレッツ光からドコモ光への転用は全くもって大丈夫でした!
そもそも、ネット回線の速度はどれぐらいあれば不自由しないのでしょう?
ざっくりネットサーフィン(死語)したところ、ネット閲覧は10Mbps、動画視聴は50Mbps あればいいらしい。
サイト閲覧と買い物が出来て、YouTubeとTVerとNHKプラスが見れればそれでいい私にとっては、90Mbpsもあれば十分です。
私のスピード満足度のハードルの低さはさておき、最近は10ギガも増えつつもまだ1ギガが主流なので、1ギガを契約する人は、有線で平均300Mbps以上が目安になりそうです。
なお、PCのオンラインゲームは100Mbps以上必要で、ゲーム好きの人は回線が遅いとすぐに気づくそう。
結局、本人が不自由を感じていなければそれでいいのです。
私は、今回のこの転用まで、自分の家の回線速度を忘れていました。
ドコモの人に「速度はどうしますか?」と聞かれて「え?うちって1ギガじゃないの?」と思いましたw
契約が終わって電話を切ったあとで、「そういや昔(15年以上前)、プロバイダーの最初の契約が100メガで、何年か経って、値段そのままで200メガになりますみたいなお達しがきて変更になった気がする」と思い出しました。
申込みの際、「今使っている回線速度をそのままにするか、1ギガや10ギガに変更するか」どうしたらよいものか、担当の人に聞いてみたところ、
とのことでした。
微妙な感じですが、担当者も断言できませんもんね。とりあえず速度はそのまま据え置きで契約しました。現状何も困っていないので、ここは石橋をガンガン叩いておこうと判断しました。
契約時、電話で転用承諾番号を伝えると、回線が使えるかどうかテストしてくれます。「今までと変わらないスピードで使えます」と言われましたが、あくまでもテストですから、実際に切り替え日を迎えて、今まで通りパソコン(有線)もスマホ(Wi-Fi)も光電話も使えることが確認できたのでホッとしました。
今後1ギガに変更する可能性はないこともないですが、何かきっかけがあればという感じでしょうか。
今現在、10年目のノートパソコンを使っているような人間が、回線が速いとか遅いとか気にしたところでちゃんちゃらおかしいという…
私の家の場合、光コラボの月額利用料金の安さは転用の決め手ではありません。
というのも、15年以上フレッツ光とOCNを使ってきたため、「もっともっと割」やら「2年割」やら、継続縛りで行き着くところまで料金が下がっており、転用しても月額利用料は安くなりません。むしろ数百円上がります。
長年どっぷり電電公社に入り浸っていると、光コラボにしてもさほど安くならないか、逆に上がったりします。
新規でネット回線を契約する場合は、自分が使っている携帯会社の光コラボを選択することが多いため普及が進んでいるようですが、すでに自宅にネット回線を引いている場合は、「たいして安くならない割に変更手続きが面倒で、現状困ってないのに苦労して変更するメリットがない」という理由でそのままにしている人も多いと思います。
それでも、私がドコモ光への転用に踏み切ったのは、転用後のメリットの方が大きいからです。
具体的には、
という、この3つ理由が合わさったからです。
プロバイダの解約がないので違約金の心配がなく、メールアドレス変更に伴う困りごとの心配もない。
プロバイダによっては解約後もメールアドレスを使えるオプションが用意されていますが有料です。プロバイダを変更せずに済むならそれに越したことはありません。
フレッツ光の転用で違約金が発生しないことも調査済み。
ネット料金が数百円上がっても、家族全員のスマホ料金が1,100円(税抜き1,000円)ずつ下がるので得になる。
親が高齢で「みんなドコモ割」が風前の灯火なので、「みんなドコモ割」がなくなった時のダメージを和らげるために「ドコモ光セット割」が必要。
あとは、名義を変更するより、父を名義人にしたまま転用した方が簡単そうだがら、父がボケる前に早めに手を打っておこうとか…
光コラボを契約するには、「新規」「事業者変更」「転用」のいずれかになりますが、私の家の場合は「転用」です。
紛らわしいのですが、「OCN 光」と「OCN 光 with フレッツ ファミリー」は違います。前者は光コラボ、後者は光コラボではありません。深く考えてなかったのですが、うちは後者だったのです。
そういや、「OCN 光 with フレッツ ファミリー」から「OCN 光」に変更すると月額料がお得になりますというお達しがやたら多かった時期がありましたが、私は変更した覚えがない。
月額料が劇的に下がる感じではなかったので、面倒くさそうだなとスルーしました。変更する気がないのでそれ以上は何も考えてませんでしたが、今になって「あれは光コラボに変更するという意味だったんだな」とわかりました。
もし「OCN 光」に変更していれば、今回は「事業者変更」になっていました。そうなった場合はメールアドレスは捨てたと思います。有料オプションで継続しないと困るような重要なメールは受けていないので。
ドコモ光についてネットで検索すると、「OCN 光 から OCNインターネットへは転用ではなく事業者変更です」と出てくることが多いですが、「with フレッツ ファミリー」 がついている人は光コラボではないので、事業者変更ではなく転用です。
ネット回線を転用するには、NTTフレッツにて電話かWebで転用承諾番号を取る必要があります。
名義人しか取ってはいけないことになっていますが、Webなら本人以外でも取れてしまいます。
番号を取ったからといって、それですぐに転用になるわけではなく、有効期限が発行日から15日で、整理券みたいなものだから本人確認もユルいんでしょう。
けれども、「ここがユルいから、悪徳光コラボ業者の営業電話で個人情報を聞き出されて承諾番号を取得され、勝手に転用されたりするんじゃないの?」と、ちょっと思いました。
ドコモ本家で申込む場合は、ドコモショップに行くか、ドコモ光公式サイトからWeb申込みフォームを送信するか、ドコモ光公式サイトに記載されている番号に電話するか、になります。
私はフォームを送信することにしました。その際、「申し込み」ではなく「相談」を選んで送信しました。相談なので自分の名前でいいかなと思いましたがが、どうせ契約者は父になるので、父の名前にしておきました。
無職の特権で「連絡時間はいつでも可」で折り返し電話を待ちました。
平日の昼下がりだったということもあり、フォームを送信して10分もしないうちにNTTドコモコンサルティングセンターから電話がかかってきました。確かにいつでもいいとは言いましたが、早すぎて心の準備が間に合いませんでしたw
当たり前ですが、向こうは「相談」で受け付けているので、相談を受ける感じで話し始めます。しかし、私の「申し込む気まんまんオーラ」をすぐに感じ取り、「相談となっていますが、申し込みということで話を進めさせてもらってよろしいですか」と、言われました。前のめりが即バレしてちょっと恥ずかしかったです。
おそらく「申し込み」を選んでも、折り返し電話で最終確認になると思いますが、なんやかんや同意してプラン等も選択してからのフォーム送信となるでしょうから、ちゃんと理解して申し込んでいないと、確認と訂正の繰り返しで、結局相談みたいになってしまいそうですけど…
自信がなければ「相談」で電話予約し、折り返し電話で説明してもらいながら契約を進める方が、結局早いのかもと思いました。急がば回れで。
まず、私が電話に出た時点で「ご家族さまですか?」となります。そりゃそうです。いくら私の声が低くても、申込みフォームの名前の人物ではないことはわかります。
なので、相談ではなく本気の申し込みであるという流れになると、契約者の本人確認が必要になります。
転用の名義人は父ですから、ドコモ光の契約も本来なら父がしないといけませんが、無理!
ということで、父に電話に出てもらい、色々と質問をされて本人確認がなされ、委任に同意してもらい、あとは私が契約を進めるという「家族に委任」という形になりました。
父が電話に出ていた時間は10分ぐらいだったと思いますが、高度難聴で補聴器をしている90歳にとって電話は難易度MAXです。私が一緒に質問を聞き取って父に伝えてあげながら乗り切りました。ささやき女将状態。
地味に疲れましたが、なんとか名義問題はクリアし、ようやく契約の説明が開始されました。
プランの内容、工事の有無、回線スピードチェック、開通予定日、月額利用料、dポイント還元の条件などの説明を受け、こちらが契約する意思をはっきり示したところで一旦電話を切って終了。
ダブルチェックのため、別の担当者から電話を受けて、内容の復唱と最終確認で契約完了。
そして、ドコモ光サービスセンター(工事に関する問い合わせ窓口)の電話番号を伝えられ、最後に「もし他の代理店から電話があった場合は契約済みと答えてください」と言われてフィニッシュ!
最後がちょっと闇でした。工事までに別の代理店からの営業電話に出てしまってややこしいことになる人がいるのでしょう。
契約したらあとは待つだけです。
特に何もすることはありませんでした。しいて言えば、ドコモ光にOCNのメールアドレスを登録したことぐらいです。契約確認に必要だとかで。
「グループ会社なんだから、勝手に調べりゃすぐわかるだろうよ」と思いましたが、今のご時勢、そういうのは禁止なんですね。
契約してからおよそ2週間後に回線が切り替わりました。
開通日は知らされますが、時間までは知らされないので、いつ切り替わったのかわかりません。
速度を1ギガや10ギガに変更した人は体感で気づきそうですが、私は速度据え置きで契約しているので、ほんとに何も変わりませんでした。変わらなさすぎて、ほんとにちゃんと切り替えてくれたのかな…とちょっと不安でした。
開通した数日後に、My docomo に「ドコモ光セット割」が反映されました。
ここで初めて「開通したんだな」と実感します。
このために転用したのだから、ここで割り引かれてなかったら泣く。
機種変更をきっかけに自宅回線を転用することになったということで、料金を記しておきます。
■ スマホ料金の移り変わり(基本部分のみ)
3月 | ・シンプルプラン(980円) ・シェアパック5(2,300円) ・spモード利用料(300円) ・docomo with(-1,500円) | 2,080円 |
5月 | ・eximo~1G(3,850円) ・spモード利用料(300円) ・みんなドコモ割(-1,000円) | 3,150円 |
7月 | ・eximo~1G(3,850円) ・spモード利用料(300円) ・みんなドコモ割(-1,000円) ・ドコモ光セット割(-1,000円) | 2,150円 |
要は、スマホを機種変更したら5Gプランへの変更を余儀なくされ、シェアパックもdocomo with もなくなった結果、月額基本料が1,000円上がったので、ネットを転用して「ドコモ光セット割」で1,000円下げて元に戻したということです。
今後は、irumoに変えてさらに下げるか、とりあえずこれでいくか…親が元気なうちはこのままでいいかな…
1,100円(税抜き1,000円)の割引は、かなりのインパクトです。しかも、家族全員なのが嬉しいです。
スマホの契約で大容量パケットをつけておけば、家にネット回線やWi-Fiがなくてもやっていける時代ではありますが、やはり、家にネット回線がある快適さというのは、実際に引いてみればわかります。
ドコモ光を契約するということは、自らドコモに囲い込まれにいくということなので、スマホの契約をドコモから他社に乗り換えるかもしれない人には微妙というかオススメする理由が見つからないですが、ドコモを使い続ける予定であれば、ドコモ光を選んで損はないと思います。
私がもし「新規」だったら、もっと早くに申し込んだと思います。
物価がどんどん上がり、値上げラッシュの昨今、毎月払わなければいけないスマホ代を下げることは大きな節約になります。
名義問題やプロバイダ問題等ありますが、「転用」や「事業者変更」の人も、今後の節約のことを考えて一度検討してみるのもいいのではないかと思います。
以上