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難聴の父、障害者手帳をもらい補聴器を買う

障害者手帳と補聴器

補聴器が壊れた?

3月に骨折して入院して、5月に退院してきた父は、元々難聴で、20年以上補聴器を使っています。

そんな父が、6月の末になっていきなり「左耳が全く聞こえない」と言い出しました。右耳も悪いのですが、補聴器を左にしかつけていないため、左耳が聞こえなければ、もうほとんど何も聞こえないのです。

前日までは聞こえていたと言うので、補聴器の故障かな?という話になり、長年お世話になっている補聴器屋(眼鏡屋)さんへ連れて行って聴力検査をしてもらったところ、10dbぐらい悪くなっていました。

補聴器はちゃんと機能していて、故障ではなかったのです。

耳鼻科へ連れていく

店主に「通常、10dbというのは10年ぐらいかかって徐々に悪くなるものなので、何か病気かもしれないから、耳鼻科で見てもらった方がいい」と言われたので、嫌がる父(←病院嫌い)を無理やり車に乗せて耳鼻科に連れていきました。

耳鼻科で、「鼓膜に穴が空いている」と言われました。そういえば、10年以上前にも、反対側の耳の鼓膜に穴が空いて手術を受けています。さすがに高齢ということもあり、手術の話は出ませんでした。

障害者総合支援法にすがる

さらに店主に「障害者手帳がもらえるぐらいまで悪くなっているので、耳鼻科に行く前に役場に寄って、医師意見書の用紙をもらった方がいい。もし手帳がもらえたら補聴器が安く買えるから」と言われていたので、急いで役場へ行き、用紙をもらってから病院に行っていました。

聴力検査と診察の結果、医師意見書を書いてもらうことができました。

役場に、障害者手帳を取得するために、申請書と医師意見書を提出しました

手帳の取得に1ヶ月、補助金の申請に1カ月、計2カ月かかると言われ、ちょっと気が遠くなりました。

すごく安く補聴器を買えま…せんでした

医師意見書を書いてもらったことを補聴器屋で報告すると、さっそくフィッティングに入りました。もう買ってもらえることが決まったようなものなので、店主はノリノリです。

あとは補聴器を安く手に入れるだけ…と思っていたら、雲行きが怪しくなってきました。

当初は、6級用の福祉用モデルを自己負担6000円ぐらいで買えると聞き喜んでいたのですが。。。父の耳が悪すぎた!6級用の福祉モデルでは全く聞こえなかった!

店主いわく、「6級の人が6級の機械じゃ聞こえないということはよくあります。むしろそっちの方が多いぐらい」と。

難しいことはわかりませんが、音の聞こえ方というのは、ただ単に音が大きい小さいで決まるものではなく、音質とか周波数とか色々複雑なので、人によってはどうしても細かい調整ができる高額な機種が必要になるのだそう。

「ということは、高額な機種を全額自腹で買うしかないの?頑張って障害者手帳もらったのに…」と、凹みましたが、さにあらず

判定等級の決められた機械で聴力が出ない人は、差額を自己負担すれば、別の機械を買っていいことになっているのだと。

それでも、4万円ぐらいの負担で納まるんじゃないかなと聞かされていました。しかし全くおさまらず、結局、当初予定していた機種よりも3つぐらい値段が上の機種になってしまい、

約16万円の補聴器を約11万円で買いました。約5万円の補助金

これでも安くついた方です。30万円の補聴器とかザラですから、これで済んでよかったと思うしかありません。聞こえない補聴器を買うわけにいきませんし、かといって我が家は決して裕福ではありませんし、このぐらいが落としどころだったと思います。

店主いわく、「昔は、聞こえが悪くても我慢して福祉モデルを買うか、諦めて別のモデルを全額自己負担で買うしかなかったけれど、ここ10年ぐらいで国の制度が変わって、差額自己負担でハイパワーモデルを買えるようになったので、それだけでも助かる人は大勢いる」と。

タダ同然で補聴器が買えるなんて、やっぱ世の中そんなうまい話はないんだな…と思いつつ、

今まで使っていた補聴器よりもかなりハイパワーの補聴器を、今まで使っていた補聴器よりも安く買えたのだから、障害者手帳を取るために走り回った甲斐があったと思います。

父のフィッティングの様子

聴力検査は防音室でしたが、フィッティングは店内でやっていたので、見ることができました。

向こうは商売なので、「松竹梅」で攻めてきます。

※ 店主は実際には「松竹梅」とは言っていません。また、私のセリフは心の中の声です。

音の聞こえ

店主が何か専用のソフトを使って、マウスをカチカチしながら、父の手が上がるのを確認しています。

梅を装着される父。「聞こえたら手を上げてくださいね~」……『おいおい、いつ手が上がるのよ』(心配レベル)

松に変わる。「これならどうですか~」……『早っ!』(こうも違うのかと驚く)

竹に変わる。「ではこっちは~」 …… 『お~』(松ほどではないけど、手が上がるのが早い)

再び梅に戻る。「梅のパワーを最大にしますね~」……『やっぱダメそう』(1回目よりは早く手が上がったけどかなり不快そう。音が割れているらしい)

竹に戻す。「これならどうですか~」……『なんか調子良さそう』(音がきれいに聞こえる!と嬉しそうな父)

ここで、店主が私に聞いてきます。「お父さん、こんな感じですけど、どうされます?」と。

どうされますも何も、竹で喜んでる父を見て、ここで「梅にしてください」なんて、かわいそうで言えない。。。

音の方向

竹をつけた状態で、音の方向の確認が始まる。

「目をつぶってください、今から音が聞こえる方向を指さしてくださいね~」……『おいおいそっちかよ』

店主が専用ソフトで何やら調整しています。すると…正しい方向を指すようになる。……『すげ~』

両耳で調整

お金がもったいないからと言って左耳しか補聴器をつけていませんでしたが、本来は右耳にも補聴器をつけないといけないぐらいでした。今回の出来事の前までは、右耳の方が悪かったので、左耳の補聴器を右耳につけても、言葉は明瞭に聞こえません。

それでも、どうせ左耳の補聴器は買い替えないといけないのだから、今まで左耳で使っていた補聴器を補助的に右耳に使いましょうということに。

右耳の聴力はわずかでも残っているので、使わないのはもったいない。両耳から音を入れる方が認知症予防になるからと。

ただし、今まで使われていなかった右耳から全開で音を入れると、やかましくて生活できないので、徐々に慣らして左耳とバランス取っていきますということで、1週間ごとに数回にわけてフィッティングに通いました。

最終的には、右耳の出力を上げることができて、左耳の出力を下げることができたので、左耳のハウリング(ピーピー音)がだいぶ静かになりました。

耳栓はオーダーメイドなのですが、以前のままなので少し合わなくなってきているかもしれないと。また、聴力低下でかなり広い周波数をカバーしているためハウリングは出やすいと。

しかし今の補聴器はハウリング抑制機能が優秀なので、ずっとピーピー鳴りっ放しでなければ、補助金が出る次の耳栓の交換までこのまま使うということになりました。

補聴器の電池はすぐに減る

ところで、私が個人的に一番驚いたのは、補聴器の電池が2週間ぐらいしかもたないということでした。補聴器がバカ高いことは知っていましたが、電池の持ちがそんなに短いとは知りませんでした。

ちなみに、父の補聴器に対応している電池はこれです。

よくよく考えたら、補聴器はものすごい高性能でハイパワーの機器なのだから、電池の消耗が激しいのは当然なんですけど、なんとなく勝手なイメージでもっと長く持つと思っていました。

父は、補聴器屋さんの半額セールを狙って購入してしていますが、いざという時にはネットでも買えるとわかって安心しました。

家族が手続きしないと無理かもしれない

高齢で難聴になった人は、代替手段を使ってコミュニケーションを取ろうとするのではなく、コミュニケーションを必要とする状況へ近づかないという選択をしがちです。よって、病院や役所へも行きたがりません。

店主いわく、「難聴の高齢者は、医者に自分が困っている状況をうまく説明できないため、検査の値がギリギリだと医師意見書を書いてもらえないことがよくある」と。

そういえば、父が「2年ぐらい前にも補聴器屋さんに言われて耳鼻科へ行ったけど、意見書を書いてもらえなくて障害者手帳をもらえなかった」と言っていました。このことがあったので、「一緒に病院についていって説明してほしい」と私に言ったんですね。

聴力検査の値というのは「ピー!」が聞こえてるかどうかを示しているだけであって、コミュニケーションが取れているかどうかの説明は本人のプレゼン力にかかっています。しかし、病院に行くのさえイヤという人にプレゼン力は期待できません。

家族が一緒に診察室に入って医者に窮状を訴えないと、どんどん障害者手帳がもらえない方に話が流れていきます。そして、一刻も早く病院という場所から離れたい当の本人は、話がどう流れようが知ったこっちゃないという。。。

必死で走り回ってる私を横目に、どこか他人事の父。

そんな面倒なことせんでも、ワシの貯金で普通に買えばいいのに。

黙れ、この びんぼっちゃまくんが!

うちの父は極端な人嫌いですが、普通の高齢者であっても、役所の窓口で「申請書を記入して…病院に行って医師の意見書を…障害者手帳をもらうための審査に1ヶ月…補聴器を買うための審査に1ヶ月…」と説明されている時点で諦めてしまいそうな気がします。

「役所と医者と補聴器屋をハシゴして、紙に記入してハンコ押して」などという、”The 昭和 の手続き” には、時間と体力と気力が必要です。

私は、補助金が欲しくて頑張りましたが、この令和の時代にもうちょっとなんとかならんのか…と思いました。

以上、期待していたほど安くはならなかったけれど、まぁまぁ安くなって助かったよねという、父の補聴器を買った時の話でした。

コメント (2)
  1. KYO より:

    どもー
    久しぶりにパソコン立ち上げて、ブログとか色々見ていたら
    ますますWordPressが使いにくくなってて、トホホです。
    Windowsのアプリがあるらしいというのを見て、インストールしたら
    また普通にイイネが出来るようになった模様です。
    が、本当にイイネがされたかどうかはこちらからでは分かりません😅。
    ということでコメントもしてみましたがエラーとなったので。
    パソコン経由のコメントになりました。

    が、以前この記事に書いたはずのコメントが見当たらないのがちと気になります。。。
    うーん。。。

    1. ぞん より:

      KYOさん、どうもー、体調は大丈夫かな?
      WordPress使いにくくなりました。私も右往左往です。
      この記事を書いてから、何回かチェックしてますが、コメントが書き込まれた形跡はないです。どこへ行ったのでしょう。。。