
目次
今回は、玄関ドアの交換、訪問看護の開始、レンタル品(車椅子、スロープ)などについてです。
3回目の骨折で入院手術を行った父は、一般病棟の病床が足りないからという病院の都合で、術後5日ほどで地域包括ケア病棟へ移動しました。
うちが選ばれた理由は…信頼と実績w
要は、病院にとって一番大事なのは、退院後の行き先が決まっていることです。これからケアマネさんを探したり施設を探したりする人よりも、ケアマネさんがいて介護認定も受けていて自宅に戻ることが決まっている人の方が退院させやすいからです。また、初めて在宅介護する人より、既に在宅介護をしている人の方が準備が整いやすいからです。
選ばれても全然うれしくないですけど…
ところが、病棟を移動後に誤嚥性肺炎を起こし、酸素マスクをつけられました。
まだ意識も体力も怪しい状態で移動させたからじゃね?
私は病院に呼び出され、「かなり弱っていて、年齢も年齢ですし、もういつ心臓が止まってもおかしくないというか、ちょっと覚悟しておいてもらった方が…延命処置はどうされますか?」と。
「しなくていいです」と即答。
一人っ子なので相談いらず。答えながら私は何を考えていたかというと、
「うぁ~まじか…住宅改修が…55万円全額自己負担か…」
そうです、父が退院してきて車椅子でデイサービスに行くことに備えてドア交換の住宅改修を進めていたのです。
92歳という超高齢者のため、賭けでした。全額自己負担の覚悟はしていましたが、いざそう言われると、逝ってしまうショックより補助金をもらえないショックの方が勝っていました。
結果的には、なんとか持ち直して生きて退院してきたので38万円で済みました。よく頑張った父!
2回目の退院後、月に1回の訪問診療を受けていますが、認知症がかなり進み、体力も筋力も落ち、便が出せなくなってきました。
ブログを書いている時点では要介護4なのですが、先日介護認定調査があり、「だいぶ状況が変わってますね…」と言われたので、要介護5になるかもしれません。
ケアマネさんは「5にならない方がいいんですけどね」と。受けられるサービスは増えますが、サービスの利用料が上がるので、経済的負担はさらに大きくなるから…とのこと。
そしてついに、訪問看護をお願いすることになりました。体調の確認と、浣腸および摘便のためです。
週2回で契約しましたが、便の量などを見て、週1回でいけそうなら変更するということになっています。
私の住む近辺では訪問看護ステーションが、15か所ぐらいあるらしい。パイの奪い合いですね。
私が契約したのは、父が入院していた病院が経営している訪問看護ステーションです。営業開始してまだ2年で、世間に全く認知されていないのだとか。
病院が大々的に宣伝している様子もなく、外に看板を出しているわけでもない。看護師さんたち自らが、入院患者本人や家族に名刺と手作りチラシを渡しておき、退院が近づくと説明に行く営業スタイルのようです。
営業開始2年ということは、半年前の2回目の入院の時にすでにあったはずですが、「病院の4階に訪問看護ステーションがあるんです」と、今回の入院で初めて聞きました。
どうやら「かなり弱ってるけど、退院後は自宅に戻ることになってる人がいる」という病棟の看護師さんからの情報で営業にやってきた模様。
スタッフ3人で24時間対応と聞き、働き方改革が心配でしたが、説明にきた看護師さんが気さくな人だったので印象に残っていました。
退院時は「訪問看護については考え中です」と返事したのですが、退院後まもなく父の便がにっちもさっちもいかなくなり、利用することにしました。もう3回も同じ病院に入院しているし、これも何かの縁ということで。
それに、地元で入院できる病院で、連帯保証人が同居家族でOKなのはここだけなので、入院のたびに遠方の親戚に署名を頼む必要がない。父の状況からして、何かあった時はもう看取りで終了かなと思うのですが、一時入院と帰宅を繰り返すという可能性もあるので。
にしても、地元ではかなり有名な中規模病院なのに、訪問看護ステーションが知られなさすぎだと思う。私のかかりつけの調剤薬局の薬剤師さんは全く知らず、ケアマネさんとかかりつけのお医者さんも名前は知っているけれど初対面。介護・医療従事者でさえこれなので、世間一般の人に知られているわけがない。病院がもうちょっと本気出した方がいいのでは?
病院併設の訪問看護ステーションなので潰れにくいとは思いますが、なぜそんな「知る人ぞ知る名店・秘密の隠れ家」みたいな、紹介と口コミで客を増やすシステムなのでしょう…
「片開きドアから両開きの親子ドアに交換しました」と書くと、「あれ? 介護保険では、開き戸から引き戸・折れ戸への交換しかできないのでは?」と、詳しい人なら疑問に思うでしょう。
その疑問はもっともで、本来なら対象外になるところです。しかし、そこは自治体の判断なのだそうです。
「車いすの通行や間口の拡大など、身体状況や目的に合致していると認められる場合に限り対象となることがあります」
具体的に言うと、間口を広げて車椅子や歩行器での出入りをスムーズにするために引き戸への交換を考えるわけですが、開口部の両側もしくは片側に壁がなければ、開口部を拡大することも、建具を引き込むこともできません。
引き戸に出来ないとなると、折れ戸になりますが、折れ曲がったドアの前後の飛び出し、気密性・断熱性の問題、指挟みの危険、掃除しにくい、故障しやすい、防犯上の観点などから、玄関ドアに折れ戸は不向きです。
自治体によっては「開き戸から開き戸への変更は認められません。以上」で終わるかもしれませんが、間取りや使用状況によって許可してもらえることがあるので、最初から諦めずにケアマネさんに相談してみましょう。
こういう時のために、要介護1になったら早めにケアマネさんをつけておきましょう。
介護保険での住宅改修には、ケアマネさんが作成してくれる「住宅改修が必要な理由書」の添付が必要ですが、普段の介護の様子を詳しく知ってもらっておくことで、ケアマネさんのプレゼン力が十分に発揮されて自治体の申請が通りやすくなります。
元の玄関の有効開口幅が狭く、デイサービスに行かせるのに車椅子用のスロープが置けないのではないか?という話になりました。
そこで、福祉用具専門相談員さんに頼んでスロープを持ってきてもらいました。
ギリ置けるのではないかという話でしたが、実際に置いてみると、
「こ…れ…は…無理っすね」
ギリ置けなかったので、ドアを交換しました。


ポイントとしては、親子ドアで両開きになったところと、ドア上部のランマがなくなりドア自体が高いところ。
親ドアの幅が以前のドアより大きいので、子ドアを開けなくてもスロープが置けるようになりましたが、子ドアも開いた方がスタッフさんの出入りがスムーズなので、なるべく子ドアも開けるようにしています。
そして、スロープで上るということは床が上がっていくわけで、開口部の上部が高くないと、背の高いスタッフさんだと頭を打つ可能性があるということで、ランマなしとなりました。
昔は採光のためにランマを設けるデザインが一般的でしたが、今どきはドアにガラス窓を入れるデザインが多いそう。確かに、今回変更したドアも子ドアの方にスリット窓が入ってます。
ただ…うちは玄関が北向きなので、こんな少ないガラス量では全然光が足りず、暗いのが嫌いな母には大不評です。
ちなみに、風水的には暗い玄関はNGらしいのですが、前の玄関ドアがガラスまみれで明るかったにもかかわらず、何もいいことなかった…というより悪いことしかなかったので、私は気にしていません。我が家の運気はこれ以上下がりようがないということで、玄関でご飯食べるわけじゃあるまいし。
採光や機能が気になる人は、ちゃんとドアのデザインの相談もしましょう。ガラスが増えると値段上がると思いますが。また、ドアの材質や色によって断熱性能や耐火性能が違っていたり、磁石がくっつくかどうかも変わってくるので、ドアの機能性にこだわる人は、しっかり比較して決めた方がよいと思います。
私は、業者さんが見積もりで出してくれたドアで、色だけ変更しました。前のドアが白だったので、似てる色にしとくかみたいな。オプションとか一切なしで普通のままです。素のままでも十分に高かったですが。
「もっと安いドアにしてくれ」と言えば、安いのに変更してもらえるのでしょうけど、玄関ドアに詳しいわけでもなく、安くすることで起こるデメリットが想像できないので、変更しませんでした。「その商品の相場の値段であればOK」というMy基準です。
リクシル(トステム)のリシェントというシリーズです。
カバー工法とやらで、交換そのものは1日で終わりましたが、シーリングしたり、車椅子用に床の段差にゴムをつけてくれたりといった仕上げが次の日の午前中だったので、1日半で工事完了しました。
以前のドアが磁石がつかないドアだったので、磁石がつくかどうかは気にしてませんでしたが、新しいドアは磁石がくっつきます。なので、マグネット式のドアストッパーが使えて超便利!
リクシルリシェントが、アルミ製のドアなのに磁石がくっつく理由は、「断熱仕様」のドアの表面パネルに、アルミではなく「鋼板」が使われているからです。
以前のドアは、明らかに断熱性ではなかったです。ペラペラの冷え冷えで結露でビショビショでした。冬の玄関は極寒でした。
今回工事を頼んだ会社の営業さんによると、断熱仕様のドアの方が値引きが大きいので、「断熱あり」と「断熱なし」実際の価格差は2万〜3万円だそうです。
数万円の差なら、冬暖かくて結露しない方がよいのでは?「断熱仕様(k4仕様)」なら磁石もくっついて便利だし。費用を抑えるために「アルミ仕様(無断熱)」を選ぶのは得策とは思えない。
なお、工事費ですが、既存ドアの交換は、新しい既製品を持ってきてポンとはめることができないので値段が高くなりがちです。新築ならば既製品のドアに合わせて開口部を設計しますが、既存ドアの交換の場合は、今あるドア枠の大きさに合わせて特注し、現場で建具屋さんが調整しながら仕上げをするので手間がかかるのです。
介護保険の対象者が一人しかいなければ、当然介護保険はその対象者のためだけにあるわけですが、家に要介護者が複数いる場合、申請者以外の同居人も利便性を享受できます。私の家であれば、この手すりは父の補助金でつけたから母は掴んではいけないとかそんなアホなルールはないので。
嘘はつけませんので、申請は対象者がそれを必要になった時ということになりますが、両親とも住宅改修必要になった時期が同じだった場合、どちらの補助金を申請するかは、ケアマネさんの経験に頼ることになります。
前回(半年前)に父が退院した時、ベッドやサイドテーブルなどのレンタルを契約しました。
関連記事:父、要介護になって退院す!
プラス、トイレ周辺等を住宅改修していました。
というのも、病院側の説明では、家族の介助があればトイレに連れて行くことは可能と言われていたからです。
そこで、当初は父の介護保険を使うことが検討されましたが、ケアマネさんの経験上、病院と自宅は別物なので、ほんとにトイレに行けるかどうか怪しいと。だったら母のための住宅改修を行い、もし父がトイレを使えるなら利用すればいいのではという方向になりました。
母は、今年に入ってデイサービスの体操も休みがちで、足腰も弱ってきて、認知症もかなり進み、たまに失禁して私が浴室で下半身を洗ってあげることもあります。
住宅改修するなら父ではなく母だろうということで、トイレ周辺の壁や浴室に手すりを追加したり、トイレの左蝶番の普通ドアを右蝶番の折れ戸に変更したりしました。



結局、父はほぼ寝たきりで、2回目に退院してから3回目の入院まで、父がトイレを利用することは一度もありませんでしたので、ケアマネさんの予想は正しかったのです。
父の介護保険を残しておいたことで、今回の玄関ドアの工事を38万円で行うことができました。どう見ても大赤字ですが、55万円全額自己負担とは大違いです。ケアマネさん、グッジョブ!
しかし、もし今回の入院で父が病院で死亡してしまっていたら、父の介護保険を前回で使っておき、母の介護保険を今後のために残しておけばよかったな~となるので、難しいところです。
母が次に補助金をもらうには介護度の3段階リセットが必要になりますが、母の身体的衰えと記憶力低下のスピードを見ていると、3段階上がるのはそう遠くないような気がしますので、もし何らかの高額な住宅改修がどうしても必要になっても何とかなるんじゃないかと。
ちなみに、先日、退院後に初めて父を定期検診に連れて行って血液検査されましたが、入院していた時よりも数値が良くなっていて、担当医も「あれ?なんで?」と苦笑いしてました。良くなったといっても、「ものすごく悪い」から「かなり悪い」に変わったぐらいですけど。
人の弱り方や寿命はほんとにわからないので、介護保険の補助金を申請するタイミングは難しい。
こんなことを考えなくても自費で好き勝手に住宅改修できるほどの資産があればいいのですが、カツカツなので、補助金頼みです。
介護保険での住宅改修の補助金申請は、本人が在宅していることが条件です。
自宅で生活していての不自由さを改善するための住宅改修ですから、退院してきてからしか申請できません。
しかし、退院予定日が決まっている場合、暫定で着工許可が下りることがあります。
そこはケアマネさんの説得力と自治体の判断になります。しかし、正式な補助金申請は退院後ですから、
本人が入院中に死亡してしまった場合は補助金をもらえません。工事の許可が下りることと補助金申請が通ることとは別です。
例えば、建具交換の場合、その家に合わせた特注品になるので、建具が発注された時点で着工となります。着工になれば、もうキャンセルはできません。
建具の制作は、既製品のサイズ調整ぐらいでも10日ほどかかりますし、イチから作る場合は1か月以上かかることもあります。取り付け工事の日数も必要なので、退院予定日に合わせるために、1か月半ぐらい前から準備しなければなりません。すると、本人が超高齢の場合、建具を作ってもらってる最中に死亡してしまうことも十分ありえます。
本人が在宅していれば死亡日までの工事費が補助金対象になりますが、入院中に本人が死亡した場合、補助金対象になる期間がどこにもありません。
超高齢者(90歳以上)の場合、本人の入院中に住宅改修するかどうかは賭けなので、高額になればなるほど覚悟が必要です。
玄関周りの住宅改修というと、がっつり建築工事でスロープにしてしまうという手がありますが、50万以上(へたすりゃ100万以上)かかることもあります。そこから介護保険やその他自治体の住宅補助金等を利用して自己負担額をどれだけ減らせるかの戦いです。
一方、置き型のスロープのレンタルだと月額数百円~数千円なので、高齢になって借り始めた場合は、本人が150歳ぐらいまで生きないと、建築工事費より高くなるということはないと思います。
置き型スロープが置けるなら、金銭的にはそれが一番節約になると思います。私の家は結局、ドアの交換で50万円以上かかっているので節約になっていませんが。




置き型スロープが置けない場合、段差解消昇降機をレンタルするのが選択肢になるかと思いますが、玄関の土間スペースが昇降機で占拠されるのをどう捉えるか。全く気にならないもしくは許容できるという人もいれば、邪魔でしょうがないと感じる人もいると思います。
私の家は、間取り的には、開口部さえ広ければ置き型スロープでも段差解消昇降機でも使用可能ですが、どちらかを選べと言われたら、置き型スロープかな…まだスロープを運ぶ体力があるので。
ところで、スロープといえば勾配ですが、その家の間取りやポーチの広さによっては、単に長ければいいというものではないらしい。建築工事であれば、勾配を確保した上で、アプローチの仕方や踊り場を設けるなど、トータルで設計されると思いますが、置き型スロープであってもその辺りの考慮が必要です。
例えば、私の家であれば、アプローチからポーチを超えて一気に玄関の上がり框まで長いスロープをかける方が勾配は緩やかになります。しかし、現場の介護スタッフさんによると、多少勾配が急になっても、ポーチに車椅子を上げてからスロープで玄関へ上げる方が作業がスムーズで疲れないそうです。
要介護者の靴を脱がせたり、スタッフさんが靴を脱いだり、間取りによっては車椅子を旋回させる必要があったり、玄関付近では、かなりバタバタするので、車椅子を安定させる平面スペースが大事なのだそうです。
また、折り畳みスロープの持ち運びを考えると、あまり長いのは取り回しが大変ということで、私の家の場合は175cmの折畳み型がベストという結論になりました。パカッと開いて使います。
こういった知識は、ケアマネさんや福祉用具専門相談員さんの方が的確なので、たかがスロープでも自己判断せず、もし購入するとしても、いったんレンタルをして利用形態が定まってから購入する方がよいと思います。
置き型スロープといえば、使っていない時の置き場所をどうするかの問題があります。
ネットで検索すると、「直射日光に当てっぱなし、雨ざらしはよくない。盗難のリスクも高くなるので、カバーをかけましょう」と出てきます。
しかし、福祉用具レンタル会社の人には「大事に物置にしまったりすると、使う時に面倒なので、天候は気にせず外に置きっぱなしにしてください」と言われ、ケアマネさんにも「屋外の段差部分に開いたまま常時置きっぱなしの家もあるぐらいなので、直射日光も雨ざらしも全然気にしなくて大丈夫」と言われたので、折りたたんで家の外壁に立てかけて置いています。
一般常識と現場はずいぶん違うものです。福祉用具は高額なので自費購入だとものすごく気をつかうと思います。一方、レンタル品は、貸し出された時点で既に傷がついていたり修復の痕跡があったりしますのでさほど気は使いません。レンタル品に関しては、わざと乱暴に扱うようなことをしてはいけませんが、普通に使っているうちについてしまう傷や劣化には、レンタル会社は寛容のようです。
とはいえ、風のきつい地域に住んでいるので、保管場所には防傷・防音のために厚めのゴムマットを敷いています。割と重いのですが、非力な私が持ち運べるぐらいなので、結構簡単に風で煽られて倒れるので。
デイサービスやショートステイは施設の車椅子で送迎してもらうことができるし、通院も介護タクシーで車椅子を借りることができるので、屋内で車椅子を使うことがないなら、絶対に車椅子を家に常備しないといけないというわけではないです。
ただ、家に常備している方が安心です。会社の規模にもよりますが、介護タクシー会社が所有している車椅子の数には限りがあるので、急な予約だと借りられないことがあります。
最近、私の住む地域では、大きい介護タクシー会社が廃業してしまい、その利用者が小さい介護タクシー会社へ流れているため、私が以前から利用している小さいタクシー会社もなかなか予約が取れないのですが、車椅子も借りるとなるとさらに予約のハードルが上がります。
車椅子のデザインについては、認知症が進むと、本人はもはや何に乗ってるのかもわかってないだろうし、介助者もあまりこだわりはないのではないかと思います(それよりも、月額レンタル料とか購入価格の方が気になるかと…)。
本人がほぼ一人で乗り降りできるぐらいなら簡易車椅子でいいのですが、他人に移乗を手伝ってもらわないと乗り降りできない場合は、車椅子の機能が重要になってきます。
手伝ってくれるスタッフさんのことも考えて福祉用の車椅子を使用した方がいいでしょう。
福祉用具カタログには色々乗っていますが、うちみたいな予算カツカツ家族の場合、月額が安いもので、家の廊下の幅や開口部の幅、動線などの条件で絞り込まれて、数種類の中から「じゃぁこれで」みたいになります。
うちの場合は、担当者さんが、室内ドアの有効開口寸法に合う車椅子を2種類持ってきてくれて、どっちか選ぶことになりました。
選んだのは「Gra-Fit 多機能 コンパクト(介助用)」です。全幅48cm、座幅40cm です。確かにコンパクトです。




うちの家は、玄関から居間のベッドまでほぼ一直線で、車椅子を旋回させる必要がないため、最低限の有効開口寸法で入ることができます。うちの室内ドアの有効開口寸法は60cm程度なので、この車椅子で問題ありません。
座り心地は、サイドガードで身体が囲まれるし、座面も背もたれもクッション性があって良いです。メーカーやデザインにもよるのでしょうけども、もともとうちが所有している簡易車椅子とは、安定性も座り心地も全然違います。
座り心地以外にも、介護用の車椅子というのは、移乗に便利なように、フットレストが左右に開いたり取り外せたり、サイドガードを上に跳ね上げることができたり、コンパクトだけではない様々な機能があります。
個人的には、決め手は駐車用ブレーキレバーの位置でした。
担当者さんが持ってきてくれたもう片方のメーカーの車いすは、後輪の前(座面の横)に長めのブレーキレバーがあるオーソドックスなタイプでしたが、部屋が狭いのに物が多すぎる我が家では、でっぱりがあるとすぐ何かが引っかかるので、後ろにレバーがある方を選びました。
部屋の隅っこに置くときは、そのままか、横幅だけ狭めたりしていますが、手押しハンドルは折りたたまなくても、うちでは邪魔にならないのでそのままにしています。
日本の車椅子の4大メーカーといえば、ミキ、松永製作所、カワムラサイクル、日進医療器で、この4社だけでシェア8割を占めていると言われています。
福祉用具レンタル会社によって取り扱うメーカーが違うので、カタログ内での比率は違うと思われますが、4大メーカーの車椅子が福祉用具カタログに1台も載っていないことはないでしょう。
しかし、AIに聞いたところ、日本国内には車椅子製造メーカーやオーダーメイドを行う工房も合わせると150社ぐらいあるそうで、カタログに載っていないメーカーがたくさんあるわけです。
カタログには載っていない車椅子メーカーとは、例えばスポーツ・競技用車椅子メーカー、海外メーカーなどです。
ドラマ「ギフト」「ビューティフルライフ」で使われていたOXエンジニアリングという国内メーカーの車椅子や、ドラマ「アンメット」で使われていたフェニックス商事が海外でOEM製造している車椅子などがあります。
福祉用具カタログに載っていないから公的補助金対象外とは限りません。自治体によっては介護保険の車椅子レンタルが使えたり、障害者総合支援法の補装具費支給制度が使えたりするので、車椅子にこだわりがある人は直接自治体に問い合わせてみましょう。
OXエンジニアリングの車椅子といえば、私個人的にはパラリンピックの選手が使っていいて、値段が高いというイメージです。AIに聞いてみたら、競技用で60万円以上、日常用で20~30万円が目安と出てきます。
この金額だと、障害者総合支援法の補装具費支給制度で補助金をもらって差額を自腹で払うパターンでしょうか。うちの父の補聴器を買う時と同じパターンかと。材質や高機能にこだわる人の選択肢としてありなのだと思います。
そこまで高額な車椅子は求めてない…という人もいるというか、おそらくそっちの人の方が多そうなので、フェニックス商事のナイスウェイ(Nice Way)という車椅子の紹介をしておきます。

ネットで市販されていて個人で購入できる車椅子です。値段がリーズナブルです。
介護保険の車椅子レンタルは要介護2からなのですが、介護認定の判定基準が「10秒立てたら」とか「5m歩けたら」とかふざけているので、要支援や要介護1でも車椅子を使いたい人はかなり多いと思います。
レンタルできなくても、自腹でも買える値段というのはありがたいことです。
企業自身が「見た目にこだわって商品設計をしている」と言っているだけあって、車椅子にオシャレさを求める人に人気があり、大手ショッピングモール(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング)では有名ブランドです。
カラフルなのが特徴的で、コンパクトで安い1万円台のものから、値ごろ感のある3万円台、ちょっとお高いけど手が出せる5万円台のものなど、ラインナップも幅広いです。
ドラマ「アンメット」に提供されていた介助用車椅子は、ナイスウェイ11で45,500円(税込 Amazon 2026年10月時点)です。
自走式車椅子で一番人気なのはナイスウェイ8で33,800円(税込 公式オンラインショップ 2026年10月時点)です。
ナイスウェイ8は、スポーティーなデザインと自由に取り替えられるカラフルなシートが人気の、デュアルカラー車椅子です。
基本色(シャインオレンジ)プラスもう1色(オーシャンブルー・ライムグリーン・ルビーレッドのいずれか)選べます。買うとシートが2枚付属するなんて他で聞いたことがありません。なお、介助ブレーキ・ティッピングバー付きなので介助用車椅子としても使えます。
昔から車椅子は、個人だと黒系、病院だと青系が多いですが、近年は、ユーザーのQOL(生活の質)の観点から、オレンジやグリーンなどカラフルな色、メタリック、迷彩柄、チェック柄、など、明るいデザイン色や、自宅のインテリアに合うブラウンなど、選択肢が広がっています。
ナイスウェイは、「いかにも福祉用っぽいデザインはイヤ。かといって何十万もするような車椅子はちょっと…」という人の選択肢として丁度いいラインだと言えます。
うちは一軒家で、建物周囲にスペースもあるので、外に置こうと思えば置けるのですが、ベッドから乗せてもらって外出してベッドまで戻ってくるのですから、利便性を考えるとベッドの近くに車椅子を置くのが一番いい。
週2回のデイサービスですが、1日過ぎるのが早すぎてあっというまです。体感的には毎日デイサービスかなというぐらい。なので、デイサービスに行く日だけ車椅子を持ってきて…は避けたかった。
デイサービスのスタッフさんが取り回ししやすい位置にあり、訪問看護師さん、かかりつけの先生が家に来てくれた時に邪魔にならない位置がいい。
ということで、常時置きっぱなしだった室内物干しスタンドを撤去しました。うちには洗濯乾燥機というものがないため、夏はまだしも、秋冬はずっと部屋干し状態で、ものすごく邪魔でした。
車椅子の置き場所を確保するために、ルームハンガーブラケットを壁に取り付けました。
長年鎮座していた置き型の室内物干しスタンドを撤去し、天井付近に物干し竿を渡したので、下に車椅子を置くスペースができました。
ここに置いておけば、デイサービスへ連れて行ってもらうのも便利だし、看護師さんやお医者さんの作業の邪魔にもならない。



DIYというほど大げさなものではないですが、ちゃんと測って位置を決めて、付属の石膏ボード用のピンで壁に取り付けました。竿が水平にならないと困るので。
置き型スタンドよりはるかに快適です。あまりに快適すぎて、耐荷重量10キロなのに、母が何も考えずにバカスカ服をかけるのが困りますが。
「洋服掛けじゃなくて、洗濯物用の物干しざおだから」と言い聞かせるのですが、言うことを聞いてくれないので、ヤバそうなぐらいに増えたら私が適当に強制的に撤去して隣室に持っていっています。
とりあえず、軽いハンガーを買いまして、室内ではなるべくこれを使うようにしています。
また今後、室内用にアルミ製の軽い物干しざおに変えようかと思っています。
現在、屋外にある物干し竿が折れそうというか、もうちょっと折れててガムテープで巻きながら10年ぐらい使っていますw
さすがにもう、全体的に錆が浮いてきていて、もう無理ですオーラ出てます。ここは引退していただき、屋内で使ってるステンレス製の竿を屋外に出せば解決するだろうと。
母は「そのままでいい。余計な金使うな」と言うのですが、ここで数千円ケチる意味あんのか?と。
以上、今回は、父の退院に伴う住宅改修やレンタル品等についての話でした。